前回のブログでは、コンテンツ、パーソナライゼーション、そして適切な戦略によってメールマーケティングに必要なエンゲージメントを獲得できることを学びました。今回は、顧客行動、自動化、評価について掘り下げていきます。
顧客の行動に基づいてメールを配信
ECサイトでの顧客の行動は、購入からカート離脱(ECサイトでカートに商品を入れたものの、購入まで至らず離脱してしまうこと。カゴ落ちともいいます)までさまざまです。このような行動パターンを追跡し、行動に基づいたメールを送信することで、顧客との関係を強化したり、購入を促したりすることができます。
2つの行動ベースのメールを見てみましょう:
- 購入後のサンクスメール
メール顧客が購入した後に感謝の気持ちを伝えるメールを送るのは、少し陳腐に聞こえるかもしれません。しかし、実際にメールを送る目的は、アップセルやクロスセルによってより多くの収益を上げることです。顧客の行動を促すために、商品の案内や魅力的な商品画像を含めましょう。 - カート放棄/カゴ落ちリマインドメール
顧客がECサイトに訪れ、商品を選び、カートに追加したにもかかわらず何も買わずに去ってしまうということがよく起こります。しかし、十分なパーソナライゼーションを施した優しい後押しやリマインダーは、購入のきっかけになり得ます。
非アクティブな連絡先にメールを送信
取引の途中で離脱してしまった顧客の再エンゲージメントは、多くのメールマーケティング担当者が頻繁に対処しなければならない困難な戦いです。
このような顧客には、メインのメールマガジンキャンペーンに戻すためのメールを送りますが、このようなメールを作成する際には注意が必要です。このカテゴリーに分類される2つの主要なメールタイプを理解しましょう:
- 再入荷メール
顧客の過去の購買行動をチェックし、好みを把握します。彼らが以前に興味を示した商品が再入荷したら、更新を通知しましょう。タイムリーな通知により、再びECサイトに来店してくれるかもしれません。 - セール案内メール
商品の価格もまた、お客様を遠ざけ非アクティブになってしまう要因になり得ます。お店のレポートを分析し、この状況を利用してみましょう。お気に入りの商品がセールになり値下がりしたら、すぐに顧客に知らせましょう。効果的で、即座に結果が出ます。
非アクティブな連絡先への連絡は慎重に行ってください。ここで失敗すると、相手の迷惑メールフォルダに入ってしまう可能性があります。
ポップアップ・フォームを使って顧客をより深く理解する
あなたのECサイトにポップアップフォームを設置することは、訪問者から情報を得るための確実な方法です。
以下は、あなたのWebサイトにフォームを表示させる4つのケースです:
- ケース1:メール顧客がWebサイトに入るとすぐに
- ケース2:メール顧客がWebサイトを去ろうとするとすぐに
- ケース3:-メール顧客がWebサイトのあるポイントまでスクロールすると
- ケース4:メール顧客がWebサイトで一定の時間を過ごした後
フォームの入力項目に適切な項目を設定することは、どの場面に配置するかと同じくらい戦略的に重要です。メールアドレスや名前などの項目は必須ですが、生年月日や電話番号などのユニークな項目も含めてみてください。
ECサイトに適したワークフローを設定する
ワークフローは、行動パターンに基づいてカスタマーエクスペリエンスやジャーニーを作成するのに便利です。各顧客のデータとブランドとの双方間の履歴を使用して、適切なファネルを構築することができます。
購入後のフォローアップやシンプルなカート離脱メールは、ECサイト関連のワークフローでも最も頻繁に作成されます。また、サンクスメール、クロスセル・アップセルメール、ウェルカムメールなどもワークフローで作成できます。
ワークフローは、さらにより幅広い機能性を提供します。新規登録後に新規顧客をワークフローに参加させることができるように、必要なメーリングリストを設定することで、古い非アクティブなコンタクトを再度参加を促すこともできます。
ワークフロー・ジャーニーの例を見てみましょう。ECサイトのオーナーとして、新規顧客と既存顧客の間で季節のセール期間中に顧客の購買を最大化しようとしている場合:
- メールリストベースのトリガーを選択し、古いコンタクトと新しいコンタクトの両方をワークフローに入れます。 特別セールを知らせる最初のメールを送ります。
- メールの「いずれかのリンクをクリックした」という基準で、メールのエンゲージメントを決定する時間ベースのオプションを追加します。
- メールエンゲージメントのレベルに基づいて、非アクティブな配信対象をワークフローから退出させます。 アクティブな配信対象は、過去の交流に基づいて特別割引を得ることができます。
- ワークフローの最後のメールで受信者にお礼を言い、特別なリストに移動させ、非アクティブな配信対象は古いリストに残します。
ワークフローは、顧客に高度にパーソナライズされた行動中心のマーケティング体験を提供するために必要な柔軟性を提供します。
レポートで分析する
ECサイトのレポートは、マーケティング戦略の成功を明確にします。ECサイトの収益、表示回数、エンゲージメント、その他の重要な指標が表示されます。これらの基本的な指標とは別に、放棄されたカートを購入に変えることに成功した回数を追跡することもできます。
店舗レポートのもう一つの特筆すべき特徴は、AIの助けを借りて、顧客に最もよく勧められる商品についても詳しく説明していることです。
多くのアクティビティとデータが自動的に評価・分類されるため、メールマーケティング戦略におけるミスを簡単に追跡することができ、必要な変更を加えて将来のROIに反映させることができます。
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