50以上のZohoツールの中でも、日本で最も人気を誇るのがZoho CRMです。このツールは、セールスプロセスの構築やビジネス活動の最適化を実現します。また、Zoho Marketplaceで提供される拡張機能を活用することで、さらに高機能なCRMツールへと進化させることが可能です。ここでは、2024年に日本のデータセンターで最もインストールされた拡張機能のトップ10をご紹介します。
Zoho Marketplaceとは?
Zoho Marketplaceは、Zoho ツールをさらに便利にするための拡張機能やアプリを提供するオンラインプラットフォームです。企業は、日常業務の効率化や生産性向上を図るために、外部サービスとの連携やカスタマイズ機能を簡単に追加できます。CRM、会計、プロジェクト管理など、さまざまなZoho ツールに対応した数百種類以上の拡張機能が揃っています。
- 簡単なインストール: クリックするだけで、Zoho ツールに機能を追加できます。
- 幅広いカテゴリー: 販売、マーケティング、カスタマーサポート、会計などの業務に対応。
- 外部ツールとの連携: SlackやGoogle Workspaceなどの人気ツールと簡単に統合。
- 無料と有料のオプション: ニーズに応じて選べる多彩な拡張機能。
Zoho Marketplaceを利用することで、業務に応じたカスタマイズが可能となり、より効率的で柔軟な働き方を実現できます。
ご利用にあたっての注意事項:
Zoho Marketplaceは、他のツールとの連携を通じて機能を拡張するプラットフォームです。そのため、Zoho CRMのライセンスに加え、連携する対象サービスのライセンス(有償ライセンスを含む)が必要です。ただし、Map Plotterなどの一部の拡張機能は、対象サービスの有償ライセンスがなくても利用可能です。
1. Zoho CRM向けZoho Sign (無料)
Zoho Signは、オンラインで契約書に署名を簡単に行えるツールです。Zoho CRM向けのZoho Sign拡張機能を利用すれば、CRMに保存されている連絡先に対して、署名が必要な書類を直接送信することができます。
主な機能:
- CRMの連絡先に対して、署名用の書類を送信することができます。
- 在庫タブに保存された書類を署名用に送信できます。
- SalesSignalsの対応: 書類に署名や拒否が行われるたびに、Zoho CRM内で通知がポップアップ表示されます。
2. Zoho Bookings for Zoho CRM(無料)
Zoho Bookingsは、小規模企業向けに設計されたオンライン予約ツールです。ユーザーはカレンダーにアクセスし、スタッフを招待して自分のスケジュールを追加することができます。また、ロケーションや部門、チームに応じた専用のワークスペースを作成することで、スケジュール管理が簡単に行えます。さらに、ミーティングの予約、予約履歴の確認、顧客情報の管理をすべてZoho CRM内で一元的に行うことができます。
主な機能:
- Zoho CRMでは、連絡先や見込み客と予約の作成、変更、キャンセルが行えます。
- Zoho Bookingsの顧客を、Zoho CRMの連絡先または見込み客として追加することができます。
- 予約ページのURLを見込み客や連絡先にメールで送信します。
- Zoho CRMの活動タブでは、Zoho Bookingsの予約を確認することができます。すべてのイベントは、Zoho CRMのカレンダーとも連携しています。
3. Zoho CRM × freee 会計・請求書連携(無料)
freee会計は、フリー株式会社が提供する経理業務の効率化ツールです。このツールを活用することで、請求や支払い業務から会計帳簿、決算書の作成、さらには経営管理に至るまで、一連の経理業務をスムーズに進めることが可能です。Zoho CRMでは商談や見積書の作成が行えますが、freee会計の拡張機能をインストールすることで、これらの作成プロセスを自動化できます。さらに、各トランザクション情報はfreeeパートナーIDを利用して、受注した商談の取引先と自動的にマッピングされるため、業務効率がさらに向上します。
主な機能:
- 見積りや商談、その他の取引の詳細を自動で生成します。
- 生成された取引情報を基に、見積書を作成し、顧客と共有します。
- freeeのトランザクションIDを用いて、パートナーアカウントに直接マッピングします。
- パートナーアカウントに関するすべての取引の詳細を記録します。
4. Zoho CRM のSansan 連携(無料)
Sansanは、Sansan株式会社が提供するデジタル名刺管理ツールで、連絡先情報をデジタル化して保存することができます。Zoho CRMのSansan連携機能を利用することで、Sansanに保存された名刺情報をZoho CRMの連絡先や見込み客タブにマッピングすることが可能です。なお、この同期はSansanからZoho CRMへの一方向のみで行われます。
主な機能
- 名刺情報の同期: SansanからZoho CRMへの名刺情報の同期が可能です。
- 顧客情報の取得: Zoho CRMの見込み客および連絡先タブに顧客情報を反映させます。
- 最新情報の取得: Sansanのデータベースを活用し、個人情報や企業情報を最新の状態に更新します。
- 役職者情報の活用: 役職者の情報をもとに、商談機会につながるアプローチ先を特定します。
5. Zoho CRMのMap Plotter拡張機能(無料)
Zoho CRMのMap Plotter拡張機能を利用することで、Zoho CRMに登録された見込み客や連絡先の情報を地図上で視覚化できます。地図アプリとしては、Google マップまたはBing Mapsを選択することができます。また、地域や最終訪問日などの条件を設定することで、対象となる見込み客や連絡先を抽出することが可能です。この情報をもとに、担当者の割り当てやキャンペーンの実施が行えます。この機能により、視覚的なデータ分析が実現し、より効果的な営業やマーケティング施策の推進をサポートします。
主な機能
- 条件に基づく可視化: 地域や最終訪問日などの条件を設定し、見込み客や連絡先を地図上に表示します。
- 営業やマーケティングの支援: 地図上の情報を活用することで、効率的な営業活動や戦略的なマーケティング活動を行うことができます。
- 地域ごとのキャンペーンの実施: 各地域に応じたターゲットキャンペーンを計画し、実行します。
- 最適なイベント開催地域の選定: 見込み客の情報をもとに、イベントに適した地域を特定します。
6. LeadChain for Zoho CRM(無料)
Zoho LeadChainは、リードを効果的に管理し、無限のチェーンを通じて潜在的なリードにターゲットを絞った広告戦略を実現します。Facebook、LinkedIn、TikTokのリード広告など、さまざまなソーシャルプラットフォームからリードデータをリアルタイムで転送し、迅速に顧客へと転換するサポートを提供します。また、FacebookやLinkedInの広告データをプラットフォームにフィードバックすることで、コンバージョンの可能性が高いユーザーを再ターゲティングすることも可能です。
主な機能
- 無限のチェーンを構築し、無制限の広告アカウントを統合することで、データ共有の管理が簡単になります。Facebook、LinkedIn、TikTok Lead Adsから情報を取得し、Zoho CRMに同期させることができます。リードの転換ステージを同期することで、リードの質を向上させ、ターゲット戦略を常に最新の状態に保つことが可能です。
- Facebookから同期したリードのリードIDを活用してコンバージョンを追跡し、特定のリードIDに基づいてFacebookユーザー向けの広告を最適化します。
- メールアドレスや姓などの個人識別情報(PII)を基にコンバージョンを追跡します。Zoho CRMのすべてのソースから生成されたリードに対してコンバージョンデータを同期し、そのデータをFacebookに送信することで広告の最適化を図ります。
- 高品質なリードに焦点を当てた情報を提供し、コンバージョンの可能性を高めます。リードを効率的にセグメント化し、情報データベースを管理します。リード情報はCSVファイルとしてダウンロード可能で、特定の統合における同期を一時停止または再開することもできます。
7. Zoho CRMのMiiTel拡張機能
MiiTelは、RevComm社が提供するクラウド型IP電話サービスです。このサービスでは、PCを使用しての通話の発着信に加え、通話の自動録音、文字起こし、スコアリング、分析などの機能も利用できます。
主な機能:
- Zoho CRMのMiiTel拡張機能を活用することで、Zoho CRM上でMiiTelを介して発着信を行ったり、通話データを記録したりすることができます。
- 拡張機能には、画面右下の表示エリアからアクセスできます。この表示エリアは、Zoho CRMのどのタブを利用していても利用可能です。
- [見込み客]、[連絡先]、[取引先]、または[商談]のいずれかのタブにアクセスしている場合、通話の発着信時に表示欄に通話の件名が表示されます。なお、上記以外のタブにアクセスしている場合は、通話がMiiTel連携機能を通じて行われている旨が件名として表示されます。
8. Corporate Number for Zoho CRM(無料)
国税庁が管理する法人番号を利用することで、Zoho CRMにデータを正確かつ最適に自動入力することが可能です。このプラグインを使用すると、Zoho CRMは国税庁の内国歳入庁(IRS)データベースとデータを同期できます。企業の法人番号またはアカウント名を基に、Zoho CRMはIRSデータベースから正確な所在地情報を取得し、各項目を自動的に更新することができます。
主な機能
- Zoho CRMのIRSデータベースとデータを即時に同期します。
- Zoho CRMを利用して、IRSデータベースを用いて正確な法人情報を検証し、保存することができます。
- 請求先住所や請求先郵便番号など、法人の所在地情報を途切れることなく自動で入力します。
- 直感的なインターフェースを用いて、欠損のない法人データを保存し、追跡します。
9. Google Drive(無料)
Google Driveの拡張機能を利用することで、営業担当者はGoogle Driveアカウントを介して、Zoho CRMのデータに関連付けられたファイルをスムーズに同期、共有、アクセス、管理することができます。
主な機能
- Zoho CRMのデータにファイルを追加し、Google Driveアカウントと同期することが可能です。
10. Zoho CRMのShopify拡張機能
Shopifyは、オンラインストア(ネットショップやECサイト)の運営をサポートするサービスです。Zoho CRMのShopify拡張機能を利用することで、Shopifyストアの顧客情報、売上データ、商品情報をZoho CRMに同期させることができます。これにより、Shopifyの顧客データをZoho CRMの連絡先として追加し、顧客の購入履歴を一元管理することが可能になります。
主な機能
- ShopifyとZoho CRMの間でデータを自動的に同期させることが可能です。
- 一方向(Zoho CRMからShopify、またはその逆)または双方向での同期設定が可能です。
- Shopifyの顧客データをZoho CRMの操作画面で管理することで、より効率的な顧客対応が実現できます。
- 専用のダッシュボードで同期の詳細を確認し、データの状況を把握できます。
最後に
2024年、日本のデータセンターで人気を集めているZoho CRMの拡張機能トップ10をご紹介します。Zohoは、日本市場におけるソリューション提供に力を入れており、その一環としてZoho Marketplaceで提供されるZoho CRMの拡張機能の日本語対応に取り組んでいます。ここでの「日本語対応」とは、拡張機能によって表示されるすべてのメッセージや、使用・設定方法に関するヘルプページが日本語で提供されていることを指します。
ご希望の拡張機能が見つからない場合や、異なる仕様の拡張機能について相談したい場合、または適用前に仕様を確認したい場合は、どうぞお気軽に integration@zohoextensions.jp までお問い合わせください。