360度フィードバックは組織で使用される一般的なシステムであり、従業員の周辺で働く人たちから率直なフィードバックを受けることができます。ここでは、今すぐ試せるサンプルを紹介します。
オンラインアンケートは、本人の直属の上司、同僚、仲間、顧客など、1人の被評価者に対して15人程度までに限定して回覧されます。アンケートでは、本人をさまざまな観点から評価してもらうほか、コメントを記入するスペースが設けられています。同じアンケートを本人にも渡し、自己評価をしてもらいます。
最後に、累積評価と自己評価を記載したレポートが上司と本人に渡されます。
自己評価と累積評価を明確に比較することで、自分がどのように見られているのかがよくわかります。また、自分に関わるすべての人が匿名で評価するため、自分の強みと弱みをより適切に理解できます。その結果、自分の能力に対する自信を強めたり、謙虚になったり、自分の可能性を改めて確認したりすることができます。つまり、アンケートのレポートから、自分の仕事をよりよくするための優れた洞察が得られるのです。
360度フィードバックに関するアンケートは、パフォーマンス評価ツールとしても使用されます。マネージャーによる従来の1年ごとのレビューや評価プロセスと組み合わせると、完全かつ公正なレビュープロセスを実現するすばらしい方法になります。しかし、360度フィードバックを従業員のパフォーマンスを測定する唯一の方法とすることは、後述する理由のために有効ではありません。
360度フィードバックは、従業員のパフォーマンスについて、同僚からの「主観的」な視点を提供します。チームプレーヤーであるかどうか、性格がよいかどうか、その他細やかな人物像を知ることができます。360度フィードバックでは、従業員が基本的な職務要件を満たしているかどうかは評価されません。その従業員がビジネス目標に合致しているか、必要なスキルを持っているかはわかりません。評価者は、客観的な評価を得るために、別の場所に目を向ける必要があります。360度フィードバックとマネージャーによる客観的評価を組み合わせると、従業員とチームに対する評価を提供する役割を果たします。
360度フィードバックに関するアンケートは、組織がより優れた、よりモチベーションの高い従業員を育成するのに役立ちます。Zoho Survey を使用すると、かんたんにアンケートを実施し、シンプルなレポートを得ることができます。