迷惑メール対策に関するよくある質問
概要
迷惑メールとは、受信者の同意なしに勝手に送信される一斉メールまたはジャンクメールのことです。迷惑メールの多くは、人同士のやり取りを必要とするソーシャルエンジニアリング技術を使ったり、IDやデータを盗むなどの詐欺を目的としたりしています。Zoho Mailでは、高度な予防技術を使用して、迷惑メールからユーザーを保護しています。組み込みのメカニズムとは別に、Zoho Mailのユーザーが迷惑メールの処理方法をカスタマイズすることもできます。
よくある質問
- 受信する迷惑メールの数を減らす方法は?
- 受信トレイに迷惑メールが保存される場合は?
- メールを迷惑メールとしてマークするには?
- メールを誤って迷惑メールとしてマークすると、どうなりますか?
- フィッシングメールとは?また、その回避方法は?
- なりすましメールとは?
- なりすましメールのしくみは?
- なりすましメールの識別方法は?
- メールIDを偽装されないようにするには?
- メールを送信していないのに不達メッセージが届きます。なぜですか?
- 送信していないメールの不達メッセージを受信したら?
- メールの送信元の特定のメールアドレスまたはドメインで迷惑メール処理をスキップできますか?
- 迷惑メールリストに特定のメールアドレスまたはドメインを追加するには?
- ウイルスに対する、メールの安全性の高さは?
- アカウントの侵害を防ぐには?
- 迷惑メールが迷惑メールフォルダーに保存される期間は?
受信する迷惑メールの数を減らすには?
Zoho Mailの迷惑メールフィルターは、IP評価、SPF、DKIM、ユーザーポリシーなど、さまざまな基準に基づいてすべてのメールをチェックし、それに応じて処理を行っています。その結果に基づいて、Zoho Mailサーバーでは、メールを受信トレイに配信するか、迷惑メールフォルダーに配信するかを判断します。受信する迷惑メールの数を減らすには、次の手順を実行します。
- 迷惑メール対策のガイドラインに従います。
- 受信者の同意なしに勝手に送信されたメールを迷惑メールとしてマークします。
- Zoho Mailに用意されている迷惑メール対策機能を活用します。
- ベストプラクティスに従っても、このようなメールを受信した場合は、その迷惑メールのヘッダー情報をサポートにご連絡ください。
受信トレイに迷惑メールが保存される場合は?
標準の迷惑メールフィルターが機能していても、迷惑メールが受信トレイに送信される場合がまれにあります。これを回避するには、次の手順を実行します。
- 迷惑メールのマーク機能を使用します。Zohoのシステムは、ユーザーの修正内容から学習する機能を備えているため、ユーザー設定に合わせて調整されていきます。
- ブロックリストや拒否リストなどの迷惑メール対策機能を使用して、対策をとってください。
- それでも迷惑メールを受信する場合は、その迷惑メールのヘッダー情報をZohoのサポートにご連絡ください。
メールを迷惑メールとしてマークするには?
- 迷惑メールのマーク機能を使用して、そのメールを迷惑メールとしてマークします。
- そのようなメールを今後受信しないようにするには、ブロックリスト機能を使用して、そのドメインまたはメールアドレスからのメールをブロックできます。
メールを誤って迷惑メールとしてマークすると、どうなりますか?
- Zoho Mailにサインインしてください。
- 迷惑メールフォルダーに移動します。
- そのメールを選択します。
- 迷惑メールではないとマークする機能を使用して、受信トレイに復元します。
フィッシングメールとは?また、その回避方法は?
フィッシングを行う迷惑メール送信者は、受信者に関する機密性の高い個人データや財務データを抜き取ることを目的に、合法的な組織や個人になりすまします。たとえば、財務情報を狙っている迷惑メール送信者は、パスワードやユーザーID、銀行口座番号、PIN番号などの情報を求めるメールを送ってきます。Zoho Mailがそのような情報をメールで求めることは、決してありません。
- Zoho Mailでは、疑わしいメールには警告メッセージが表示されます。そのようなメールの対応には注意してください。
- ドメインにSPFとDKIMを設定します(または設定を管理者に依頼します)。
- ドメインにDMARCを設定します(または設定を管理者に依頼します)。
- このようなメールを今後受信しないようにするには、フィッシングのレポート機能を使用します。
- さらに支援が必要な場合は、Zohoのサポートに連絡し、ヘッダー情報をお伝えください。
なりすましメールとは?
迷惑メール送信者が組織/個人のメールアドレスを偽装して送信したメールは、なりすましメールとみなされます。メールに本物の送信者の名前を使い、受信者をだまして、信頼できる送信元からのメールであると思わせます。メールのなりすましは、フィッシングをしやすくするために多く実行されます。
なりすましメールのしくみは?
送信されたメールには必ず、2つの「差出人」アドレスが保持されています。
- プレビュー送信元 - メールを受信したときに表示される差出人アドレスです。
- 返信先 - メールのヘッダーにある差出人アドレスです。これは、メッセージが配信されなかった場合に通知するユーザーを特定するために、メールサーバーが使用します。
迷惑メール送信者は、これらの差出人アドレスの一方または両方を操作して、メールを偽装します。
なりすましメールの識別方法は?
- 警告メッセージを探します。
- 疑わしいメールのチェック方法を探します。
- SPF、DKIM、DMARC認証レポートがメールのヘッダーにないか確認します。
- 疑わしいメールがなりすましメールかどうかを特定できない場合は、Zohoのサポートに連絡し、それらのメールのヘッダー情報をお伝えください。
メールIDを偽装されないようにするには?
なりすましは、メールサービスプロバイダが管理できるものではありませんが、次の操作でメールアドレスが偽装されるのを防ぐことができます。
メールを送信していないのに不達メッセージが届きます。なぜですか?
迷惑メール送信者は、なりすましメールを送信するために、メールアドレスを抜き取り、不正に偽装IDからメールを送信します。これは、不達メッセージを受信しないようにするためです。迷惑メール送信者は、なりすましメールを送信する際に返信や不達メッセージを受信しないように、返信先アドレスを改変します。迷惑メール送信者が生成した返信先がお客さまのものと一致した場合、迷惑メール送信者から送信されたメールの不達メッセージをお客さまが受信することになります。
送信していないメールの不達メッセージを受信したら?
- 送信済みフォルダーに送信した覚えのないメールがないか、確認します。送信済みフォルダーにそのようなメールがあり、そのメールを送信していないと確信できる場合は、アカウントが侵害されている恐れがあります。
- アカウントが侵害されている疑いがある場合は、次の手順を実行します。
- アカウントのパスワードをすぐに変更します。
- ユーザー活動ログを確認します。
- 既存のすべての端末からログアウトします。
- さらに支援が必要な場合は、Zohoのサポートにご連絡ください。
- 送信した覚えのないメールが見つからなかった場合、受信した不達メールは返信先偽装が行われた証拠になります。これを回避するには、次の手順を実行します。
- 厳格なSPFレコードを設定します(または設定を管理者に依頼します)。
メールの送信元の特定のメールアドレスまたはドメインに対して、迷惑メール処理をスキップできますか?
はい。許可リストと信頼リスト機能を使用すると、任意のメールアドレスまたはドメインに対する迷惑メール処理をスキップできます。
迷惑メールリストに特定のメールアドレスまたはドメインを追加するには?
ブロックリストにメールアドレスまたはドメインを追加すれば、それらを迷惑メールとしてマークできます。
ウイルスに対する、メールの安全性の高さは?
Zoho Mailサーバーを通過するメールはすべてウイルススキャンされます。異常なメールやウイルスに感染したメールの送受信は、サーバー自体で拒否されます。この追加のウイルスフィルタリングにより、ウイルスに感染したメールを受信する心配はありません。異常な添付ファイルに気づいた場合は、サポートにご連絡ください。
アカウントの侵害を防ぐには?
- 他と重複しない、強力なパスワードを使用しましょう。
- 定期的かつ頻繁にアカウントのパスワードをリセットしてください。60日ごとに変更するのが理想的です。
- 2段階認証を設定してください(または設定を管理者に依頼してください)。
- コンピューターをロックする前に、必ず自分のアカウントからサインアウトしてください。
- パスワードは誰にも教えてはなりません。
- メールアカウントにアクセスする場合に、未承認のWiFi接続を使用してはなりません。
- よく知らないWebサイトやフォーラムには、メールIDを入力してはなりません。
- ブラウザーとオペレーティングシステムを最新バージョンに保ち、モバイルアプリケーションは常に更新して、存在する可能性のある脆弱性にパッチを適用してください。
- Zohoのクラウド環境からデータを共有する場合には、合理的な予防策を講じてください。
- 自身のアカウントにリンクされた端末やアクティブなWebセッション、第三者のアクセスをモニタリングし、活動に異常があれば見つけられるようにしてください。
- アカウントの役割と権限を慎重に管理してください。
- フィッシングやマルウェアの脅威に気を付けてください。Zohoやお客さまが信頼しているその他のサービスになりすましてお客さまの情報を不正利用する可能性のある、見慣れないメールやWebサイト、リンクに注意してください。
迷惑メールが迷惑メールフォルダーに保存される期間は?
迷惑メールフォルダーにあるメールは一定期間保存され、その後完全に削除されます。初期設定では、30日より古いメール(30日以前に受信)は、定期的に自動消去されます。このバッファー時間は、使いやすいように設定できます。
- Zoho Mailにサインインしてください。
- [設定]アイコンをクリックしてください。
- システム設定カードを開きます。
- [不要フォルダーの削除間隔]セクションに移動します。
- [[迷惑メール]フォルダーと[ごみ箱]フォルダーはここで指定した間隔に基づいてクリーンアップされます。]の横に5~180日の範囲の値を入力してください。