Zohoでのメールホスティング設定
Zoho Mail Suiteには、あらゆるタイプと規模の組織のニーズを満たす、エンタープライズメールホスティング機能が備わっています。Zoho Mailでは、組織の全メンバーにカスタムドメインベースのメールアドレスをすぐに提供できます。セットアッププロセス全体がかんたんです。メールホスティングをZohoに移行する手順と、使用可能な機能の一部について説明します。
ドメインの追加 | ドメインの認証 | ユーザーの作成 | MXレコードの設定 | メールの移行 | SPFの設定 | DKIMの設定
Zohoでメールホスティングの全設定が完了すると、スーパー管理者はコントロールパネルにアクセスできるようになります。コントロールパネルは、組織のメール設定管理に使用します。コンプライアンスのためのポリシー設定、アカウントのバックアップ、アドレス帳の管理、リソース予約など、コントロールパネルではさまざまなオプションを使用できます。オプションはすべてメニュー形式となっているため、管理者は複雑なコマンドセットやコードファイルを作成して実行しなくても、ユーザーとメールサービスを管理できます。
ドメインの認証
メールホスティング設定をするドメインを追加して認証する必要があります。認証プロセスは、ドメインの管理者権限があること、サービスでドメインを設定して使用する権限があることを確認するために必要です。Zohoでドメインを登録した場合は、この手順を省略できます。
ユーザーの追加
ドメインを認証したら、ユーザーを追加またはインポートし、メールアカウントを作成してください。複数のユーザーが使用する共通アカウントのグループを設定します。
同じユーザーアカウントに複数のメールエイリアスを作成することで、1人のユーザーに複数のメールアドレスを作成できます。手順については、こちらを参照してください。
MXレコード設定/メール配信設定
メールアカウントを追加したら、ドメインのMXレコードを変更する必要があります。MXレコードを設定すると、メールがZoho Mailアカウントに配信されるようになります。Zoho Mailで使用できる高度なメールルーティングオプションについては、こちらをご確認ください。
IMAPまたはPOP移行
POPまたはIMAPプロトコルを使用して、以前のサーバーからメールアカウントを移行します。Exchange Serverにメールがある、またはPSTファイルとして保存している場合は、PSTまたはExchangeを使用して移行することもできます。
SPF設定
SPF(Sender Policy Framework)レコードは、ドメインから送信されたメールの認証に推奨されています。SPFレコードは、ドメインに代わってメール送信を許可するIPアドレスとメールサーバーを指定することにより、なりすましメール(スパム送信者がドメインの送信元アドレスを偽装して送信するメッセージ)を防止するためにも使用されます。
DKIM設定
DKIM(DomainKeys Identified Mail)は一般的なメール認証システムです。サーバー内のドメインに設定された秘密鍵を使って生成される、一意の署名をヘッダーに含めます。DNSで公開した公開鍵は、受信側サーバーがDKIM署名を認証するために使用します。認証結果に基づき、メールは正当なメールまたはスパムに分類されます。
その他の設定オプション
キャッチオール設定:キャッチオールアカウントは、ドメイン宛てではあるものの、設定されていないアカウントやスペルミスのあるアカウント宛てのメールが失われないようにするために設定されています。このようなメールはキャッチオールアカウントに送信されます。たとえば、設定済みのアカウントがmanager@thatcompany.comとinfo@thatcompany.comで、未設定のhelp@thatcompany.com宛てにメールが送信された場合、そのメールは返送される代わりにキャッチオールアカウントに配信されます。
二重配信:ドメインの2つ目のメールサーバーを構成することにより、ドメインの二重配信を設定します。
ログインページのカスタマイズ:DNSレコードにCNAMEエイリアス(business.zoho.comをポイント)を追加すると、カスタマイズしたログインURLを作成できます。Zoho Mail Suiteのコントロールパネルを使用して組織のロゴをアップロードすると、ページをさらにカスタマイズできます。
Webメールの設定が完了したら、POPページとIMAPページを参照して、Outlook、iPhoneなどのPOP/IMAPクライアントの設定を行います。
Zoho Mailは、ドメイン登録サービスと自動更新サービスも提供しています。Zoho経由で登録したドメインは、Zoho Mailでシームレスに使用できるよう設計されています。ドメイン認証は自動的に行われ、MXエントリは事前設定されます。