「メールマガジン(メルマガ)でアンケートを送ったけれど、思うように回答が集まらない」「アンケートの設問項目を適切に設計するのが難しい」――そのようなお悩みはありませんか?
本記事では、アンケートの重要性や作成のポイント、回答率を向上させるメール配信の工夫を分かりやすく解説。具体的な設問例や便利なツールの活用方法、さらに成功事例を交えた実践的なノウハウも取り上げます。
メルマガアンケートを活用して、お客さまの声をビジネス成長の原動力に変えていきましょう。
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目次
メルマガアンケートの重要性とメリット
メルマガの効果を最大化するためには、読者のニーズや満足度を正確に把握することが重要です。
そこで役立つのが「アンケート」。直接お客さまの声を集めることで、メルマガの改善ポイントを発見し、より効果的な配信が可能になります。
ここでは、メルマガの改善にアンケートが必要な理由と、その具体的なメリットについて解説します。
メルマガ改善にアンケートが必要な理由
メルマガの目的は、読者に価値ある情報を届け、購買や行動を促すことです。
そのためには、読者が本当に求めているものを理解する必要があります。アンケートは、こうした読者の声を直接聞くために有効な手段です。
具体的には、次のような課題を明らかにできます:
- 読者が興味を持つコンテンツのジャンル
- 配信頻度やタイミングに対する満足度
- メルマガの構成やデザインに関する意見
これらのフィードバックを活用することで、よりターゲットに響く内容に改善でき、開封率やクリック率の向上が期待できます。
顧客の声をキャッチするメリット
顧客の声を直接収集することで、多くのメリットが得られます:
- 改善ポイントの明確化:データに基づく改善が可能になり、メルマガの精度が向上します。
- 新たなアイディアの発見:顧客からの自由記述回答には、予想外のヒントや提案が含まれていることがあります。これを活用することで、配信内容をさらに充実させることができます。
- エンゲージメントの向上:アンケートを通じて「意見を聞いてもらえた」という体験を提供することで、読者との信頼関係が深まります。
メルマガアンケートの作り方
読者から有益なフィードバックを得るには、アンケートの設計が重要です。
目的やターゲットを明確にし、回答しやすい設問や構成を工夫することで、回答率を大幅に向上させることが可能です。
このセクションでは、メルマガアンケートを効果的に作成する方法を詳しく解説します。
アンケートの目的とターゲットを明確にする
最初に、アンケートの目的を具体的に設定しましょう。
例えば、次のような目的が考えられます:
- メルマガの内容や配信頻度に関する改善点を把握する
- 新商品やサービスのニーズを調査する
- イベントやキャンペーンの満足度を測定する
また、対象となる読者層も重要です。
全体に配信する場合と、購読者や新規登録者といった特定のセグメントに絞る場合とでは、得られるフィードバックの質が異なります。
ターゲットを明確に設定することで、より実践的な改善に役立つ情報が得られます。
設問形式や項目数に気を配る
アンケートの設問は、回答者がスムーズに回答できる設問形式を選びましょう。
- 選択式(ラジオボタン、チェックボックス):簡単かつ集計が容易
- スケール式(5段階評価など):満足度や感情の強さを数値化できる
- 自由記述式:詳細な意見やアイディアを収集できる
設問の数も重要です。一般的には5~10問程度が目安です。質問が多すぎると回答者が途中で離脱してしまう可能性があります。
アンケートの実施期間・問い合わせ先を明記する
アンケートには締切を設け、その期限をメールやフォーム内に明確に記載しましょう。
例えば、「〇月〇日まで回答を受付中」とすることで、回答を促進できます。
また、問い合わせ先(例:サポート窓口や専用メールアドレス)を明記しておくことで、安心感を与えられます。
特典がある場合はしっかり記載する
アンケート回答のインセンティブとして、特典を用意するのも効果的です。
例えば、以下のような特典が有効です。
- クーポンコードや割引券
- ポイント付与
- 抽選でギフトカードプレゼント
特典はメールやアンケートフォームの冒頭で目立つように記載し、回答するメリットを具体的に伝えましょう。
「3分で完了! 回答者全員に〇〇をプレゼント」など、短く魅力的な表現が効果的です。
特典にはコストが発生するため、目的や対象に応じて慎重に選定しましょう。
一方、サービスの利用状況調査などの場合には「アンケートの調査結果レポート」を回答者への謝礼とすることもあり、一石二鳥の有効な手段といえます。
メルマガアンケートの質問項目例
具体的で効果的な質問項目を設定することは、アンケート成功のカギとなります。
ここでは、お客さまの満足度調査、イベント参加者へのアンケート、そしてメルマガ改善のための質問例を紹介します。
お客さまの満足度調査アンケート例
お客さまの満足度を把握することで、商品やサービスの改善点を発見できます。
以下は具体的な設問例です:
- 弊社の商品・サービスにどの程度満足していますか?(5段階評価)
- サポート対応についてご意見をお聞かせください。(自由記述)
- どのような点に最も満足していますか?(選択式、複数回答可)
- 品質
- 価格
- 利便性
- アフターサポート
- 改善してほしい点があれば教えてください。(自由記述)

イベント参加者へのアンケート例
イベント後のアンケートは、次回開催に向けた改善点を明確にするうえで非常に重要です。
- イベントの内容にはどの程度満足しましたか?(5段階評価)
- 特に印象に残ったプログラムや登壇者を教えてください。(自由記述)
- 会場へのアクセスや設備についての感想をお聞かせください。(選択式)
- 非常に満足
- 満足
- 普通
- 不満
- 非常に不満
- 次回参加してみたいイベントのテーマや内容を教えてください。(自由記述

メルマガの改善ポイントを知るための質問項目例
メルマガ自体の質を向上させるためには、読者の率直な意見を収集することが欠かせません。
- メルマガの配信頻度は適切だと思いますか?(選択式)
- 多すぎる
- ちょうどよい
- 少なすぎる
- メルマガのどのコンテンツが役に立ちましたか?(選択式、複数回答可)
- 新商品の紹介
- 特別キャンペーン情報
- 業界ニュース
- 専門知識やノウハウの提供
- メルマガのデザインやレイアウトについて、改善点があれば教えてください。(自由記述)
- どの曜日・時間帯にメルマガを受け取るのが最適だと感じますか?(選択式)

これらの目的や設問例を参考に、自社に合った内容にカスタマイズしてください。
回答を集計しやすくするために、選択式と自由記述式をバランスよく組み合わせるのがおすすめです。
アンケート回答率を上げるメール配信のコツ
アンケートを送るだけでは回答率を高めることはできません。
メール配信の工夫を加えることで、読者の興味を引き、行動を促す確率を大幅に向上させることができます。
このセクションでは、アンケート回答率を高めるための具体的なテクニックを紹介します。
魅力的で分かりやすい件名にする
メールの件名は、開封率を左右する重要なポイントです。
以下を意識して作成しましょう。
- 具体的にする:「3分で完了!●●ツールに関するあなたの声をお聞かせください」
- 特典を明記する:「アンケート回答で全員に500円クーポンをプレゼント!」
- 緊急性を伝える:「本日締切!アンケートご協力のお願い」
読者が件名を見ただけで内容やメリットを理解できると、開封率が高まります。
メール冒頭に回答URLを設置する
アンケートの回答URLは、読者の目にすぐ届くようにメール冒頭に配置しましょう。リンクが目立つことで、スムーズに行動を促せます。
例文:「いつもメルマガをご愛読いただきありがとうございます。より良いサービス提供のため、以下のリンクからアンケートにご協力ください。」
CTAボタン:[アンケートに回答する(約1分)]
関連性のないコンテンツの掲載を避ける
アンケートメールでは、読者が回答に集中できるよう、余計な情報を省きましょう。
長すぎる説明やプロモーションの内容は避け、アンケートの目的や回答するメリットを簡潔に伝えることが大切です。
ターゲットに合わせた送信時間帯を選ぶ
メールを開封しやすい時間帯を考慮することで、回答率が向上します。
- B2Bの場合:平日午前10時~11時や午後2時~3時が効果的。
- B2Cの場合:夜間(午後6時~8時)や週末の配信が有効。
ターゲットの生活スタイルや行動パターンに合わせた送信時間を選ぶことで、メールが埋もれるリスクを減らせます。
回答者への謝礼や特典をアピールする
回答者への謝礼(インセンティブ)は、回答率の向上に効果的です。特典がある場合は、メールの件名や本文でしっかりと伝えましょう。
例文:
「アンケート回答者全員に500円分のギフトカードをプレゼント! さらに抽選で10名様に豪華景品が当たります。」
このように特典を具体的に記載することで、回答意欲を高めることができます。
メルマガアンケートを実施する方法とシステムの選定
アンケートの成功には、適切なツールとシステムを選ぶことが欠かせません。
ここでは、アンケートフォームやワンクリックアンケートの活用法、Googleフォームを使った簡単な設定方法、アンケート機能を備えたメール配信システムの特徴を詳しく解説します。
アンケートフォームとワンクリックアンケートの活用
アンケートフォームは、質問項目を複数設けて詳細なフィードバックを得るのに適しています。ツール例としてはGoogleフォームやSurveyMonkey、Zoho Survey などがあり、いずれもアンケートのデザインやカスタマイズが可能です。
一方、ワンクリックアンケートは、リンクやボタンをクリックするだけで回答が完了する形式です。例えば、満足度調査で以下のようなリンクを配置します:
「とても満足」「普通」「不満」

ワンクリック形式は、回答のハードルが下がるため高い回答率が期待できますが、詳細な意見収集には向いていません。目的に応じて使い分けることが大切です。
Googleフォームを使用したアンケートの設定方法
Googleフォームは無料で利用でき、簡単にアンケートを作成できる便利なツールです。以下は基本的な設定手順です:
- Googleアカウントにログインし、Googleフォームを開く。
- 「空白のフォーム」を選択し、タイトルと説明文を入力。
- 必要な質問を作成(選択式、記述式、スケール式など)。
- 回答の必須設定や選択肢の並び替えを調整。
- 「送信」ボタンをクリックし、リンクをコピー。
- メルマガ本文内にリンクを挿入し、回答を促す。
Googleフォームは回答の集計やグラフ化が自動で行われるため、結果を分析しやすいのも魅力です。
アンケート機能のあるメール配信システム
一部のメール配信システムには、アンケート機能が標準装備されていたり、アンケートツールとの連携が可能なものがあります。
例えば、Zoho CampaignsではアンケートツールのZoho Survey やSurveyMonkeyと連携し、アンケートを埋め込んだメールを簡単に配信できます。

配信後のレポートでは、アンケートの到達数、開封数やクリック数の他、アンケートの回答ステータス(完了/開始/未開始)や、各顧客の回答内容も表示されます。

さらに、ワークフロー機能を使えば未回答者へのリマインドメールを自動で送信できるため、効率的に回答を集められます。
アンケート結果を分析してメルマガ改善に活かす
アンケート結果を効果的に活用するためには、データを正確に集計・分析し、その結果を基に具体的な改善施策を実施することが重要です。
ここからは、アンケート結果の分析方法と、それを活用した顧客セグメント作成やマーケティング施策について解説します。
アンケート結果の集計・分析方法
アンケート結果を集計する際は、以下のステップを踏むとスムーズです:
定量データの集計
選択式やスケール式の質問については、回答を数値化してグラフ化します。回答の割合や傾向を視覚的に確認することで、全体像を把握できます。
例:ウェビナー受講後にヒアリングした製品の導入希望時期

定性データの分析
自由記述欄の回答は、共通点やテーマごとに分類し、キーワードを抽出します。頻出する意見は、特に重要な改善ポイントと考えられます。
例:メルマガに関するアンケートで「興味のない話題が多い」というコメントが多い場合、トピックごとに配信を管理するなどの見直しが必要。
データのクロス分析
異なる質問項目を掛け合わせて分析することで、属性の違いによる傾向を把握することができます。
例えば、「イベントの参加形式(オンライン・オフライン)」と「評価」を組み合わせて分析することで、どちらの参加者の満足度が高いかが分かります。

顧客セグメントの作成とマーケティング施策への活用
アンケート結果を基に顧客セグメントを作成することで、よりパーソナライズされたマーケティングが可能になります。
- 顧客セグメントの作成
回答内容を基に、以下のようなセグメントを作成します:
- 満足度別セグメント:満足度が高い層、改善を求める層。
- 興味・関心別セグメント:特定のコンテンツに関心を持つ読者(例:新商品情報を好む読者、業界ニュースを好む読者)。
- セグメントごとの施策例
セグメントに応じて以下のような施策を展開できます:
- 満足度が高い層には、口コミやレビュー投稿を促進するメールを送る。
- 改善を求める層には、改善点を反映したメルマガを試験的に配信し、再フィードバックを得る。
- 特定の関心を持つ層には、関連する記事や商品情報を優先的に届ける。
データ活用のポイント
アンケート結果を活かすには、単なる集計にとどまらず、以下の点を意識しましょう:
- 迅速な対応:アンケート後、改善策を速やかに実行し、顧客にフィードバックを伝えることで信頼感を向上させる。
- 継続的な分析:アンケートを定期的に実施し、トレンドやニーズの変化を継続的に把握する。
- 他のデータと連携:購買データやアクセス解析と組み合わせることで、より精度の高い施策を立案する。
アンケート結果を分析し、それを元にセグメント化と改善施策を行うことで、メルマガの質を向上させ、読者とのエンゲージメントをさらに強化することができます。
アンケート後に設定したいサンキューメール
アンケートに回答してくれた読者に感謝の気持ちを伝え、次につながる関係構築を図るためには、サンキューメールの活用が効果的です。
このセクションでは、感謝のメッセージや特典の案内の仕方、そして適切な送信タイミングについて解説します。
感謝のメッセージと特典の案内
アンケートに協力してくれたことへの感謝を伝えるメッセージは、シンプルで温かみのある内容にすることがポイントです。また、特典がある場合はその詳細を明確に記載し、次の行動を促す工夫をしましょう。
感謝メッセージの例文
「このたびはアンケートにご協力いただき、誠にありがとうございました。いただいたご意見をもとに、より良いサービスやメルマガをお届けできるよう努めてまいります。」
特典の案内方法
特典が用意されている場合は、利用方法や期限を具体的に示します。
「アンケートにご回答いただいたお礼として、以下のリンクから500円分のギフトクーポンをダウンロードいただけます。」
「抽選結果は後日メールでご連絡いたします。お楽しみに!」
特典が受け取りやすく、読者にとって価値あるものであることを心がけましょう。
送信タイミング
サンキューメールの送信タイミングも重要です。以下のポイントを参考にしてください:
- 即時送信
アンケート回答直後に自動的に送信される設定にすることで、感謝の気持ちをすぐに伝えられます。この方法は、特に特典付きアンケートの場合に効果的です。 - 集計後のフォローアップ
アンケート結果を反映した改善策や読者へのフィードバックを伝えるメールを後日送信します。これにより、「回答が活かされている」という印象を与え、読者との信頼関係が強化されます。
フォローアップメールの例文
「先日実施したアンケートにたくさんのご回答をいただき、ありがとうございました。皆さまから寄せられたご意見をもとに、来月よりメルマガ内容を一部リニューアルいたします。」
タイミングを工夫することで、読者にポジティブな印象を与え、次回以降のアンケートへの協力意欲を高めることができます。
メルマガアンケートにおける成功事例
具体的な成功事例を見ることで、メルマガアンケートの可能性と効果的な活用法をイメージしやすくなります。
事例:セイスイ工業株式会社さま
開発予定の見積もりシステムに関するアンケートをメルマガを通じて実施し、わずか2日間で91件の回答を集めました。自由記述欄には具体的なニーズや要望が寄せられ、収集した意見は開発方針の見直しに役立てられました。
さらに、詳細なコメントを寄せた顧客を対象に、β版評価を依頼する計画も進行中です。Zoho Campaigns の活用により、メルマガが顧客との双方向コミュニケーションの場として効果を発揮しています。
まとめ:メルマガアンケートを活用しよう!
メルマガアンケートは、読者の声をダイレクトに収集し、サービスやコンテンツを改善するための有効な手段です。
アンケートの実施には、目的の明確化や質問内容の工夫、適切な実施方法が欠かせません。特に、魅力的な件名や特典の提供、受信者ごとに最適な配信時間に送り分けるなどの設定が回答率向上に寄与します。
収集したデータを分析することで、メルマガの改善だけでなく、顧客セグメントの作成やマーケティング施策の強化にもつながります。
また、サンキューメールやフォローアップを活用することで、読者との信頼関係をさらに深めることができます。
成功事例からも分かるように、メルマガアンケートは顧客満足度向上やコミュニケーションの深化に寄与します。
この強力なツールを活用して、さらに貴社のビジネスを発展させましょう。
メールマーケティングツールZoho Campaigns は、アンケートツールとの連携機能や自動のフォローアップ機能を備えているため、アンケート配信用途としても最適なツールです。
現在、メール配信ツールの導入をご検討中の方は、各ツールの機能や費用などを比較した資料「メール配信ツール主要9社の比較リスト」もございますので、ぜひ参考にしてください。
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