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広告予算の投資効果の計測と改善

レッスン4では、BtoB広告における質の高いリードを獲得するための投資配分と、各広告チャネルの選定基準について学びました。今回のレッスンでは、広告配信後の投資成果を測定し、改善を図る方法に焦点を当てます。具体的には、CRM/SFAツールと広告媒体を連携して、リード獲得から成約までの成果を可視化する手法、ツールを活用した測定方法、そしてデータに基づく改善を行い、ROIを最大化するための具体的な方法を理解していきます。

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広告予算の投資効果の計測と改善

CRM/SFAツールを用意する

広告投資の成果を正確に測定し、リードを効率的に管理するためには、CRM/SFAツールの導入が不可欠です。特にBtoBビジネスでは、複雑な購買プロセスが関わるため、広告効果を最大化するには、以下の機能を備えたツールを選定すると良いでしょう。

  • リードの自動取り込みとトラッキング機能:広告チャネルから獲得したリードが自動的にCRMに取り込まれ、その後の行動や購買プロセス全体を追跡できるか。
  • 広告チャネルとの連携機能:主要な広告プラットフォームとシームレスに連携し、リードのデータを統合できるか。
  • 成果測定のためのダッシュボード機能:広告キャンペーンごとのリード獲得数、コンバージョン率、ROIなどのKPIをリアルタイムで可視化し、広告のパフォーマンスを把握できるか。
  • リード育成の自動化:リードナーチャリング施策を自動化し、購買ステージに応じたパーソナライズされたアプローチが可能か。
  • レポートと分析機能:各広告チャネルごとの費用対効果や成約率を分析し、最適な戦略を見出すためのレポートが生成できるか。

今回はCRM/SFAツールの一例として、Zoho CRM を活用した場合の手順を学びます。

Zoho CRM のアカウントを登録する

Zoho CRMを利用するためには、まずアカウント登録します。以下の手順に沿って、アカウント登録を完了させましょう。

  • Zoho CRM トップページへアクセス
  • アカウント作成フォームへ必要な情報を入力し送信
  • 2で登録したメールアドレス宛てに認証メールが届き次第開封
  • メールに記載された認証用のURLをクリック
  • アカウント認証完了
  • 6で認証成功した場合は、自動でZoho CRM のダッシュボードが表示
  • アカウント登録完了
Zoho CRMのアカウント作成フォーム

Zoho CRM のアカウントは無料で作成でき、15日間はトライアル期間としてZoho CRM の有償プランの機能を利用可能です。トライアル期間終了後は、自動的に無料プランへ移行します。

アカウント認証完了後は、自動的に画面がZoho CRM へと切り替わります。切り替わらない場合は、トップページ右上の[サインイン]から情報を入力し、アクセスしましょう。

Zoho CRM と広告媒体の連携をする

Zoho CRM と広告媒体と連携することで、広告から獲得したリードを自動的にCRMに取り込み、広告パフォーマンスを効果的に管理・分析できるようになります。この連携により、広告効果を最大化し、リードから商談・成約までのプロセスを効率化することが可能です。今回は、Google広告とZoho CRM の連携を例として示します。下の手順に沿って、Google広告とZoho CRMの連携を設定しましょう。

1. Google広告アカウントへのアクセスと設定

  1. Google広告のアカウントページにログインします。
  2. 管理画面の「設定」から、Zoho CRM との連携に必要なアクセス権限を確認します(広告データの共有が可能かどうかを確認)。

2. Zoho CRM 側の設定

  1. 管理者権限でZoho CRM にサインインします。Zoho CRM の[設定]→[マーケットプレイス]→[Google]→[Google 広告]の順に移動し、[利用を開始する]をクリックします。
    Google広告連携
  2. 表示されるガイドに従い、Google広告アカウントへの接続手続きを進めます。認証プロセスが完了すると、両ツールが連携されます。
    Google広告認証設定

3. データの同期と連携の確認

Google広告とZoho CRM の連携が完了すると、Google広告からのリードが自動的にZoho CRM に取り込まれるようになります。Google広告から獲得したリードの属性やクリック、コンバージョンなどのデータがリアルタイムで表示されることを確認しましょう。

Google 広告連携でできること

BtoB広告経由での成果を把握し改善するためには、主要な広告プラットフォームとCRM/SFAツールの連携が不可欠です。Google広告とZoho CRM を連携することで、広告キャンペーンの詳細なパフォーマンスが自動でCRMツールに取り込まれ、広告経由のリードの獲得状況やROI(投資対効果)をCRMツール上で分析できるようになります。ここでは、Google広告とZoho CRM の連携で可能になる具体的な機能について学びます。

1. リードデータの自動取り込み

Google広告とZoho CRM を連携すると、Google広告で獲得したリードデータが自動的にZoho CRM に取り込まれます。データ入力を手動で行う必要がなくなり、リアルタイムでリード情報を管理できるようになります。そのため、マーケティングチーム・営業チーム共に新たに獲得したリードに素早く対応できるようになります。

2. キャンペーンや広告グループごとのリード管理

連携によって、広告キャンペーンやグループごとのリード獲得数を細かく把握できるようになります。実績を基に、どの広告キャンペーンやコンテンツが効果的なのかを特定し、効果の高い広告キャンペーンに予算を投下することで、リード獲得効率を高めることができます。また、成果が出ていないキャンペーンやグループに対しては、広告クリエイティブやメッセージを調整することで、広告の成果向上のための改善施策が取れるようになります。

3. 広告パフォーマンスの可視化

Zoho CRM とGoogle 広告を連携することで、各キャンペーンのクリック率、コンバージョン率、リード獲得数といったパフォーマンス指標をリアルタイムで確認できるようになります。この結果、どのキャンペーンが最もROI(投資対効果)が良いのかを簡単に判断でき、広告予算を効果の良いキャンーペーンに最適に配分できるようになります。また、Zoho CRM の売上データと広告キーワードデータを紐づけることで、収益性の高いキーワードの特定し、最も獲得に貢献しているキーワードに的を絞った広告運用ができるようになり、ROIの最大化を目指せるようになります。

Google 広告とZoho CRM を連携することで、下記の情報を確認できます。

Zoho CRMダッシュボード

また、リードがどのキーワードや広告から流入してきたかの情報を把握することで、営業活動に役立てることができます。例えば、特定のキーワード検索や広告のメッセージをきっかけに流入したリードに対して、その情報を基に初回のセールストークを工夫したり、提案内容に反映させたりと、より効果的なアプローチが可能になります。

4. リードから商談、成約に至るまでのトラッキング

Zoho CRM とGoogle広告が連携することで、広告で獲得したリードが商談や成約に至るまでのプロセスをZoho CRM 上で追跡できるようになります。

どの広告チャネルやタッチポイントが成約に最も貢献しているかを分析し、今後の広告戦略の参考にできます。また、成約に至ったリードについて、各キャンペーンごとの長期的な費用対効果(ROI)も把握できるため、データに基づいた広告運用が可能になります。このように、商談化率の高い広告を特定することで、広告投資を効果的に改善していくことができます。

広告効果測定の要点と見直すべきポイント

ここでは、可視化された広告データを活用し、現行の広告戦略が目標に合っているかを評価し、改善するための重要な指標について学びます。このポイントを理解することで、単にリード数を追うだけでなく、リードの質や商談化率といった成果指標に基づ木、広告戦略をより効果的に最適化できるようになります。

リードの質と商談化率

リードの数だけではなく、質の高いリード、つまり商談化に繋がりやすいリードを分析することが重要です。各広告チャネルからどのようなリードを獲得でき、実際に商談に進んでいるかを評価します。リードの質は、業界、役職、購買意欲などの属性や行動から判断します。

評価ポイントと見直すべき内容

  • 商談化率の高いチャネルの特定
    商談化率が高いチャネルを特定することで、どの広告のメッセージやターゲティングが最も効果的かが明らかになります。そのため、そのチャネルに引き続き投資するか、さらに予算を増やすことを検討し、より効率的にリード獲得が行えるようにします。
  • 商談化率が低いチャネルの見直し
    商談化率が低いチャネルについては、ターゲティングや広告メッセージがリードのニーズと合っていない可能性があるため、ペルソナの再定義や広告クリエイティブの改善を行い、リードの質を向上させるアプローチを考えます。
  • リードスコアリングの強化
    CRM/SFAを活用してリードスコアリングを行い、リードの行動や属性に基づいて評価を行うことで、商談に進む可能性が高いリードを見極めやすくなります。

成約率と成約までの時間

成約率と成約に至るまでの期間(セールスサイクル)を分析することで、営業活動の改善点が見えてきます。成約までの時間は、フォローアップの頻度やタイミング、リードの購買意思決定のペースに大きく影響されます。ここでは、成約率とセールスサイクルを最適化するための評価ポイントと見直し方法を学びます。

評価ポイントと見直すべき内容

  • 短期間で成約に至るリードの特定
    短期間で成約に至ったリードの属性や購買プロセスを分析し、これらのリードがどの広告チャネルから獲得できているかを確認します。この結果、早期に成果を上げやすいチャネルを見つけ出し、優先的に活用し、短期間で成約につながるリードを効率的に獲得できるようにします。
  • セールスサイクルが長いリードの育成
    成約までに時間がかかるリードについては、ナーチャリングプロセスの見直しが重要です。例えば、検討状況に応じて段階的にコンテンツを提供したり、購買プロセスを進めるために適切なタイミングでアプローチをしたり、リードがスムーズに意思決定を進められるようにします。メールマーケティングやコンテンツの提供をして手厚いフォローアップをすることで、セールスサイクルの短縮を図りましょう。

ROI

広告チャネルごとのリード獲得コストと成約から得られた収益を比較し、ROIを分析します。ROIが高いチャネルは広告投資の効果が大きいことを示しており、逆にROIが低いチャネルは改善や広告戦略の見直しが必要になります。

評価ポイントと見直すべき内容

  • 高ROIチャネルに集中投資
    ROIが高いチャネルに投資を集中させることで、さらなる成果を引き出します。追加投資が収益増に結びつくか、また投資の限界点がどこにあるかを見極めるため、定期的にROIの分析を行いながら、適宜、広告の戦略を調整します。
  • 低ROIチャネルの改善策
    ROIのが低いチャネルについては、リード獲得にかかるコストの見直し、ターゲティングの精度を上げるための広告クリエイティブの改善を行います。特に、リード獲得数は多くても成約に至っていない場合、広告のメッセージやランディングページの内容を見直し、リードの質を高める施策を検討します。

リード育成(ナーチャリング)

「リードの質と商談率」「成約率と成約までの時間」「ROI」の3つは定量データとして見るべき要素です。次は質の分析を行います。まずは、リード育成の進捗についてです。

リードが購買意欲を持ち、商談や成約に至るまでにどのようなナーチャリングが行われているかを分析することは、リード育成の重要なポイントです。購買意欲が十分に高まっていない場合、リードに適切なアプローチができていない可能性が考えられます。以下の評価ポイントに基づき、改善を検討しましょう。

評価ポイントと見直すべき内容

  • 停滞しているリードの再評価
    商談に進まないリードについては、購買意思が低いのか、それとも営業アプローチが適切でないのかを評価します。そして、リードの関心を高めるために、適切なコンテンツ(ホワイトペーパー、事例紹介、ウェビナーやセミナーへの招待など)を提供して、購買意欲を刺激します。
  • ナーチャリング戦略の強化
    ナーチャリングが不足しているリードには、個別のニーズや状況に合わせたメールキャンペーンやウェビナーへの招待、手厚いフォローアップなどを行い、定期的にリードが興味を持ちそうなコンテンツを提供し、リードナーチャリングのプロセスを促進し、商談につなげる道筋を整えます。

意思決定者への接触

インサイドセールスや営業担当者がナーチャリングを行う際、リードの意思決定者(部門長やリーダーなど)とどの程度接触できているか、またその接触頻度を確認することが重要です。意思決定者と十分に接触できている場合、商談はスムーズに進むことが期待できますが、接触が十分ではない場合は、商談の停滞や意思決定の遅延が起こりやすくなります。

また、意思決定者に全く接触できていない場合、リードへのフォローを続けるだけでは効果が薄いため、意思決定者に直接アプローチする戦略に切り替えるが有効です。担当者が接触している相手の役職や接触数を確認し、状況に応じてアプローチを柔軟に変更できるようにしましょう。

評価ポイントと見直すべき内容

  • 意思決定者との接触強化
    意思決定者に直接アプローチするための手段を検討します。例えば、特別なイベントに招待したり、意思決定者向けに提案内容をカスタマイズして準備し、セールスピッチを行います。
  • 担当者から意思決定者への紹介を促す
    インサイドセールスや営業担当者が意思決定者に直接接触できていない場合、現在接触している担当者に協力を仰ぎ、意思決定者を紹介してもらうアプローチを取り、購買決定権者との接触できるように努めましょう。

チャネルごとのリードのエンゲージメント

各チャネルで獲得したリードが、提供した資料やコンテンツにどれだけ関心を示しているかを分析します。例えば、リードがウェビナーに参加した、ホワイトペーパーをダウンロードした、デモの依頼を行ったなどの行動は、リードの購買意欲が高まっていることを示す重要なサインです。リードの行動を通じて、リードのエンゲージメント度合いを確認し、優先的に対応すべきリードを見極めましょう。

評価ポイントと見直すべき内容

  • 高エンゲージメントを示すリードへの優先アプローチ
    エンゲージメントを高く示しているリードには、商談やデモの実施を優先的に行い、成約につなげるためのアプローチを強化します。特に、リードが関心を示した具体的な機能やサービスに焦点を当てたフォローアップを行うことで、購買意欲をさらに高めます。
  • エンゲージメントが低いリードへのナーチャリング
    エンゲージメントが低いリードには、リードの関心を引き出すためのコンテンツを提供し、ナーチャリングを強化します。定期的にフォローアップを行い、新しい情報や有益なコンテンツを提供することで、リードの興味を喚起し、意欲を高める工夫を行います。

営業パフォーマンス

営業担当者ごとの商談化率や成約率を分析し、どの担当者が最も効果的にリードを成約に結びつけているかを確認します。確認後、成約率の高い担当者のアプローチや手法をチーム全体に共有することで、チーム全体での営業パフォーマンスの底上げにつながるでしょう。

評価ポイントと見直すべき内容

  • 成約率が高い担当者のアプローチを共有する
    成約率が高い担当者のアプローチや提案書などを他のメンバーと共有し、チーム全体で活用します。特に、成功事例に基づいて営業トークや提案資料の改善を行い、全体の営業スキルを底上げします。
  • 成約率が低い担当者へのフィードバック
    成約率が低い担当者には、適切なフィードバックを行い、具体的な改善を促します。スキルが不足している場合は研修を行ったり、営業に同行したり、積極的に営業担当者に改善点をフィードバックし、成約につながるように後押しします。

以上のように、広告配信から得られる豊富なデータを活用し、詳細な分析を行い、評価と見直しをすることで、広告戦略や営業活動の最適化を進め、最終的な成果を高めていきましょう。

CRM/SFAツールを活用したKPIモニタリング

成果測定において最も重要なステップのひとつは、KPIを適切に設定し、その進捗をCRM/SFAツールで継続的にモニタリングできる仕組みを整えることです。Excelや紙などの管理シートを使用してKPIをモニタリングする方法もありますが、手作業が多くなり、入力ミスやデータ更新の遅延が発生しやすくなります。また、リアルタイムでデータを管理するのが難しくなることもあります。ここでは、CRM/SFAツールを活用して成果をどのように測定し、可視化できるようになるかを学びます。

ダッシュボードによるKPIの可視化

CRM/SFAツールでは、ダッシュボード機能を活用して、KPIを視覚的に把握することができます。各広告チャネルごとのコンバージョン率やリード獲得数、ROIをグラフやチャートで表示することで、どのチャネルが最も高いパフォーマンスを示しているかを一目で確認できるようになります。また、パイプラインの進捗状況をリアルタイムで表示することで、リードが商談化し、成約しているかの状況も一目で把握できます。

Zoho CRMダッシュボード

例えば、上記はZoho CRM のダッシュボード機能ですが、広告媒体ごとの売上目標達成状況、受注件数、売上金額、ROIを表などで表示することができ、どのチャネルが最も高いパフォーマンスを示しているかを一目で把握できます。

KPIの自動アラート機能

CRM/SFAツールには、KPIが目標値に達しない場合や設定した閾値を超えた場合にアラートを送信する機能があります。この機能を活用することで、広告キャンペーンの効果が低下した際に即座に対応が可能になり、予算の無駄遣いやROIの低下を未然に防げます。このように広告戦略を最大限に効果的に運用し、目標達成を効率的にサポートします。

セグメント別のデータ分析

CRM/SFAツールを活用し、見込み顧客データを業界、役職、企業規模、地域といった条件でセグメント化し、詳細に分析します。こうした分析によって、広告キャンペーンの実施前に費用対効果の高いターゲットセグメントの目星をつけることができます。

これは、効果検証に行う際に「勘に頼る」リスクの軽減にもつながります。どのターゲットにアプローチすべきかを戦略的に設定でき、広告予算の効率的な投資が可能になります。さらに、広告キャンペーンの結果を基に優れたパフォーマンスを示したセグメント(例えば、CPAが安くリード獲得数が多いセグメント)を特定することで、そのセグメントに広告予算の投資を集中し、成果の最大化を図ることが期待できます。

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