メール配信ツールなど新しいツールの導入を検討する際、気になるのが機能と料金プランではないでしょうか。複数の料金プランがある場合、それぞれの違いや自社に適したプランはどれかを把握しておきたいものです。
メール配信ツール「Zoho Campaigns(ゾーホー・キャンペーン)」の主要な料金プランとして、スタンダードプランとプロフェッショナルプランがあります。この記事では、それぞれの違いや、どう選んだらよいのかについて解説します。
プラン診断チャートもありますので、迷った方はぜひご自身に合ったプランを診断してみてください。(先にプラン診断をしたい方はこちら)
なお、Zoho Campaigns の14日間無料トライアルにご登録いただくと、プロフェッショナルプランで利用可能な機能がすべてご確認いただけます(試用後は自動的に無料プランへ移行します)。
目次
Zoho Campaigns の概要と料金プラン
まずは、Zoho Campaigns の概要と料金プランを見ていきましょう。
Zoho Campaigns とは
Zoho Campaignsとは、グローバルSaaS企業「Zoho」が提供するクラウド型のメール配信ツールです。シンプルで直感的な操作性を備えており、初心者でも簡単にHTML形式のメールを作成・配信できます。
また、セグメント配信や自動メール配信を可能にするワークフロー機能など、メールマーケティングに欠かせない機能を網羅しています。
Zoho Campaigns の料金プラン一覧
Zoho Campaigns には、以下の料金プランがあります。※最新の情報は公式の料金ページにてご確認ください。
- 無料プラン
- スタンダードプラン
- プロフェッショナルプラン
- 都度購入プラン(従量制)
- エージェンシープラン
この記事では、Zoho Campaigns の料金プランの中で主要なスタンダードプランとプロフェッショナルプランに絞って解説していきます。

プラン選びのポイント
Zoho Campaigns のプランに迷った場合、どのように選択したらよいのでしょうか。
ここからは、プラン診断チャートや、それぞれのプランがおすすめのケースについて見ていきます。
プラン診断チャート
まずは、Zoho Campaigns の料金プラン診断チャートで、ご自身や組織に合ったプランを診断してみましょう。

いかがでしたでしょうか。各プランがおすすめのケースは、以下の通りです。
スタンダードプランがおすすめのケース
- シンプルなメルマガ配信を行いたい方
- ステップメールを送りたい方
プロフェッショナルプランがおすすめのケース
- シナリオメール(受信者の行動に応じた自動配信メール)を活用したい方
- 顧客育成や休眠顧客の掘り起こしを行い、商談の創出を目指したい方
- 開封やクリックといった顧客の反応に基づくスコアリングを利用して見込みの高い顧客を抽出したい方
- メルマガ登録フォームで取得した連絡先情報を、CRMに自動で登録したい方
これらの施策を簡単に実現できるのは、プロフェッショナルプランならではの利点です。
例えば、下図のような売り上げアップにつながるメールマーケティング戦略を効率的に展開できます。


自社に合うプランのおおよその目途がついたところで、スタンダードプランとプロフェッショナルプランそれぞれの基本機能や利点について、詳しく見ていきましょう。
スタンダードプランの基本機能と利点
Zoho Campaigns のスタンダードプランは、基本的な機能を備えたベーシックなプランです。シンプルに「メルマガを配信したい」という用途におすすめです。
スタンダードプランの基本機能
Zoho Campaigns のスタンダードプランで使える主な機能は以下の通りです。
- メール送信数:無制限
- ユーザー数:10人
- 登録フォーム
- 連絡先管理
- A/Bテスト
- 差し込みタグ
- 予約配信
- HTMLメールテンプレート
- SMSマーケティング
- 各種連携
- 開発者向けAPI
- SPF/DKIM/DMARCを使用したメール認証
- ベーシックなセグメント
- ベーシックなワークフロー
スタンダードプランの主な利点
スタンダードプランの主な利点は以下の通りです。
- プロフェッショナルプランと比較して料金が約30-40%安い
- 予約配信、ステップメールやA/Bテストなどの基本的な機能が含まれている
プロフェッショナルプランの基本機能と利点
プロフェッショナルプランは、メールの自動化(ワークフロー)や、行動データを使ったパーソナライズなどの高度な機能が使えるプランです。売り上げにつながるメールマーケティングが行えます。
プロフェッショナルプランの基本機能
Zoho Campaigns のプロフェッショナルプランで使える主な機能は以下の通りです。
- メール送信数:無制限
- ユーザー数:20人
スタンダードプランの全機能に加えて
- ポップアップの登録フォーム
- 分割配信
- 受信者のタイムゾーンに合わせた配信
- 受信者の最適な開封時間に合わせた配信
- 動的コンテンツ
- メール投票
- 高度なセグメント
- 一括セグメント
- 高度なワークフロー
プロフェッショナルプランの主な利点
プロフェッショナルプランの主な利点は以下の通りです。
- 柔軟なセグメント機能により、関心の高いユーザーにターゲットを絞った効果的なメール配信ができる
- メールの開封やクリックをしたユーザーにフォローアップメールを自動配信したり、反応に応じたスコアリングで見込みの高いユーザーの抽出ができる
- eコマースのストアと連携したカゴ落ちのフォローや商品のレコメンドが可能に
スタンダードプランとプロフェッショナルプランの違いを徹底比較

スタンダードプランとプロフェッショナルプランには、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。両者の違いについて、詳しく解説していきます。
セグメント機能の違い
まず一つ目は、セグメント機能の違いです。セグメント機能はどちらのプランにも含まれますが、利用できるセグメントの項目が異なります。なお、セグメントに設定できる条件は10件までです。
参考:セグメントの条件に関するヘルプ、Zoho Campaigns のベーシックなセグメントと高度なセグメントの違いに関するヘルプ(英語)
スタンダードプランで使えるセグメント機能
スタンダードプランでは、以下の項目を利用したセグメントが可能です。
- 標準項目
- SNS項目
- 連絡先のカスタム項目
スタンダードプランで作成できるセグメントの例:
- 「連絡先のメールアドレス」が「@gmail.com」を含まない
- 「都道府県」が「東京」を含む
- 「Facebookのユーザー名」が空でない
- 「誕生日(*カスタム項目)」が今月
このように、属性に基づくシンプルな条件のセグメントを作成できます。
プロフェッショナルプランで使えるセグメント機能
プロフェッショナルプランでは、スタンダードプランで使えるセグメント機能に加え、以下の項目を利用したセグメントが利用可能です。
また、Zoho CRM やサードパーティ製品と連携した場合、そのアプリケーションに関連する項目もセグメントに利用できます。
- 同意項目
- 配信リスト
- 連絡先の活動
- Webセミナー項目
- トピック
- キャンペーンの活動
- eコマース項目
- CRMの商談タブのカスタム項目
- CRMの取引先タブのカスタム項目
プロフェッショナルプランで作成できるセグメントの例:
- 「同意ステータス」が同意済みの連絡先
- 「特定の配信リスト」に追加されている連絡先
- 「連絡先ソース(登録元)」が「展示会」
- 「Webセミナー」に参加した連絡先
- 「特定のキャンペーン」が「いずれかのリンクをクリック」
- eコマースの「最終注文日」が「先月」
- CRMの「契約更新日(*カスタム項目)」が「今月」
このように、行動データを用いた高度な条件のセグメントを作成できます。
ワークフロー機能の違い
二つ目は、ワークフロー機能の違いです。ワークフロー機能はどちらのプランにも含まれますが、利用できる操作(要素)の種類が異なります。
参考:Zoho Campaigns のベーシックなワークフローと高度なワークフローの違いに関するヘルプ(英語)
スタンダードプランで使えるワークフロー機能
スタンダードプランでは、以下のカテゴリ内の無印の操作のみ利用可能です。

スタンダードプランで構築可能なワークフローの例:
- シンプルなステップメール……リストへの登録を実行条件(トリガー)にして、待機時間やメールを配信するの処理(アクション)を組み合わせると、シンプルなステップメールが簡単に構築できます。
プロフェッショナルプランで使えるワークフロー機能
プロフェッショナルプランでは、以下のカテゴリ内のすべての操作が利用可能です。

プロフェッショナルプランで構築可能なワークフローの例:
- 休眠顧客の掘り起こし……一定期間以上購入していない顧客に対して再購入を促すワークフローを作成できます。メール配信後に購入/未購入の条件分岐を行い、未購入の方へのみ再度フォローアップメールを送信することができます。
- eコマース(ECサイト)のカゴ落ちフォロー……ストア上で購入手続きが中断されてしまった、いわゆる「カゴ落ち」の顧客に対して自動でリマインドメールを送れます。
- 内部通知……特定の反応に基づいて連絡先スコアを自動で加算し、一定の値を超えたら社内の担当者に通知する、というフローを組むことができます。
- CRM連携……メルマガ登録フォームが送信されたら、CRMに自動でデータを登録する、というフローを構築できます。
このように、プロフェッショナルプランではより高度なワークフローを構築できます。
その他の違い
セグメントやワークフロー以外にも、スタンダードプランとプロフェッショナルプランの違いとして、以下が挙げられます。
- 最大20ユーザーまで利用可能(スタンダードプランでは10ユーザー)
- ポップアップ形式の登録フォーム
- 連絡先スコアリング
- 動的コンテンツ
- メールによる投票
- 添付ファイル
- 分割配信
- 最適な開封時間に合わせたメール配信

よくある質問
Zoho Campaigns の料金プランについてよくある質問を記載します。
Q:月間契約と年間契約では、料金はどのぐらい異なりますか?
A:月間契約と比較して、年間契約では25%程度の割引になります。詳しくは料金プラン
Q:プランの変更は簡単にできますか?
A:はい、Zoho Campaigns にログイン後、設定メニューからプラン変更が可能です。詳細はアップグレード方法に関するヘルプをご参照ください。
Q:日本語のテクニカルサポートはありますか?
A:はい。有料プランをお使いのユーザーの皆さまに、日本語サポートをご提供しています。日本語サポート窓口からご連絡ください(初回利用時はアカウント登録が必要です)。
無料プランをお使いのユーザーの皆さまは、support@zohocampaigns.com宛てにメールにてご連絡ください(英語対応)。
また、製品の購入をご検討中に生じたご不明な点やプランに関するご質問などは、お問い合わせフォームからお問い合わせください。
まとめ:自社の目的に合わせて、最適な料金プランを選択しましょう!
Zoho Campaigns は、さまざまな企業ニーズに応える料金プランをご用意しています。
スタンダードプランは、コストを抑えながらシンプルにメールマーケティングを始めたい中小企業に最適です。
プロフェッショナルプランは、高度なセグメントや自動化機能を活用した、精度の高いマーケティングを実現したい企業におすすめです。特に、他のマーケティングオートメーション(MA)ツールからの乗り換え(移行)を検討している方には、その柔軟性と充実した機能が大きなメリットとなります。
自社の規模や戦略に合ったプランを選び、効率的な運用で成果を最大化しましょう。
Zoho Campaignsの料金プランを選んだ後は、実際の運用方法について学びましょう。
メルマガ配信をこれから始められる方は、無料のeBook「成果につながる!メルマガ入門」をご用意していますので、ぜひ参考にしてみてください。
Zoho Campaigns(ゾーホー・キャンペーン)とは、グローバルSaaS企業「Zoho」が提供するクラウド型のメール配信ツールです。
無料プランでは、配信先2,000件まで、月6,000通まで無料で使うことができます。またステップメール機能が使えるメール配信数無制限のスタンダードプランは 円~/月で日本語によるメールサポートが含まれているため、初心者の方でも少ない負担でも安心してメール配信を続けられます。
メールマーケティングに取り組みたいとお考えの方は、Zoho Campaigns の14日間の無料トライアルをぜひお試しください。
※この記事に掲載されている内容は投稿当時の情報です。最新の状況と異なる内容を含む場合があります。