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メルマガの開封率を上げる12の実践法|業界データ&成功事例も紹介

公開日:

2024年12月18日

この記事は23分で読めます

執筆者 清水 美紀

最終更新日:

2025年3月8日

メルマガの開封率を上げる12の実践法

「メールマガジン(メルマガ)を送っても開封されない......」とお悩みではありませんか?

本記事では、メルマガの開封率を向上させる12の実践法を、業界データや成功事例とともに徹底解説します。

件名の工夫や配信タイミングの最適化、セグメント配信の活用など、効果的なテクニックをわかりやすく紹介。また、開封率以外のKPIとのバランスの重要性や、測定ツールを活用したデータ分析のポイントも解説します。

メルマガ開封率アップのための実践的なヒントを手に入れましょう!

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メルマガの開封率とは?

メルマガの開封率は、メールマーケティングにおいて最も重要な指標の一つです。

このセクションでは、開封率の基本的な定義とその重要性、さらに正確な計算方法について解説します。

開封率の定義と重要性

開封率とは、到達したメールが受信者によって「開封」された割合を指します。英語ではOpen Rateと表現されます。

メルマガは、開封して本文を読んでもらわなければ本来の目的を果たせません。

開封率は、メールの内容が受信者にどれだけ興味を持たれているか、あるいはどれだけ届きやすい件名になっているかを示す重要な指標です。

開封率の重要性

  1. 読者の関心度を測る手がかりになる
    開封率は、読者がどれほどメルマガに興味を持っているかの一つの指標となります。開封率が低い場合、件名や差出人名、メールの送信タイミングに課題がある可能性があり、読者の興味を引き付ける内容に改良する必要があります。
  2. 他の成果指標に影響を与える
    開封率が低いと、クリック率やコンバージョン率といった後続の成果指標にも悪影響を与えます。なぜなら、メールの内容がどれだけ優れていても、まず開封されなければ次のアクションに進むことはできないからです。開封率の改善は、全体的なマーケティング成果を引き上げるための基盤となります。
  3. 顧客のエンゲージメントを測る指標にもなる
    メルマガが定期的に開封されている場合、その顧客はブランドに対して高い関心や信頼を持っている可能性があります。一方で、開封率が低下している場合は、顧客の関心が薄れつつある兆候かもしれません。開封率のトレンドを基に、内容のリフレッシュやセグメント配信によるパーソナライズの強化など、エンゲージメントを高める施策を講じることができます。

開封率の計算方法

開封率は以下の計算式で求めることができます:

開封率 (%) = (開封数 ÷ 到達数) × 100

  • 開封数:受信者がメールを開封した数。複数回開封した場合でも1回としてカウントされます。なお、多くのメール配信ツールは「画像の表示」をもって開封と見なすため、実際の数値と若干の差異が生じることがあります。
  • 到達数:エラーなどで届かなかったメール(バウンス)を除いた有効な配信メールの総数です。

この計算をもとに、定期的に開封率を測定し、改善施策を講じることで、効果的なメールマーケティングが実現します。

例えば、到達数が1,000通で開封数が200のとき、開封率は以下のようになります。

開封率(%):(200÷1000)×100=2

メルマガ開封率の平均値と業界比較

メルマガの開封率を向上させるためには、まず業界全体の平均値や自社が属する業界の水準を理解することが重要です。

ここからは、全体平均業界別の開封率を詳しく見ていきます。

全体平均

一般的に、メルマガの開封率は15%~25%が平均的な範囲とされています。

ただし、これは配信リストの質やメールの内容、件名の工夫など、多くの要因に影響されます。

そのため、自社のメルマガの開封率を評価・改善する際には、一般的な平均値に加えて、業界別のベンチマークを参考にすることが重要です。

まずは、自社が属する業界の平均開封率を上回ることを目標に設定すると良いでしょう。

業界ごとの開封率

では、業界ごとの開封率の平均値を詳しく見ていきましょう。

CRMやメール配信ツールなど多くのビジネスアプリケーションを提供するグローバルSaaS企業 Zoho Corporation は、業界ごとの平均開封率や平均クリック率を集計しています。

主要業界別のメルマガ開封率ベンチマークレポート

以下は、2023年の主要業界別の平均値(US データセンター)です。

※本ベンチマークレポートではボットによる開封やクリックが除外されています。

業界平均開封率平均クリック率平均登録解除率
自動車20.81.10.1
銀行16.42.40.1
製薬23.81.40.1
電子機器20.01.10.1
卸売・小売27.21.10.2
ファッション28.72.20.1
通信21.51.20.2
プロフェッショナルサービス27.24.90.3
人事および関連サービス17.31.40.2
人材紹介および人材派遣18.71.10.1
専門ブログ221.60.2
セキュリティ21.21.20.2
清掃サービス25.81.40.1
エンターテイメントとイベント25.24.00.2
アート・クリエイティブ22.81.40.2
ホスピタリティ31.82.20.9
観光26.01.10.1
旅行・運輸26.01.10.2
クラブ・趣味37.21.50.1
ネットワーキング24.41.50.3
公共サービス33.11.50.1
政治非営利団体34.81.90.1
政治28.31.30.6
公益事業19.51.40.2
その他13.12.30.1
平均24.11.60.2

出典:Email Benchmark Reports 2022-2023, Zoho Corporation Pvt. Ltd.

このように開封率に差が生じる理由は、業界ごとのターゲットの関心度やメールの内容の性質に起因します。

例えば、政治非営利団体(34.8%)やクラブ・趣味(37.2%)は読者の共感や関心を集めやすく、開封率が比較的高くなる傾向があるようです。

一方、銀行(16.4%)、人事および関連サービス(17.3%)、人材紹介および人材派遣(18.7%)は、メルマガのみならずアプリの通知など、顧客にとって多くの情報が届く競争の激しい分野と言われています。特にリストへ一斉配信を行うような、パーソナライズやセグメント配信が十分に活用されていないケースでは、開封率が低めになる傾向があるようです。

メルマガ開封率をKPIに設定する重要性

メールマーケティングの成功には、適切な指標をKPI(重要業績評価指標)として設定し、継続的に改善を図ることが欠かせません。

その中でも開封率は、特に注目すべき重要なKPIです。

開封率がKPIとして重要な理由

  1. 配信パフォーマンスを把握する基礎指標
    開封率は、メルマガがターゲットとなる読者に届き、彼らがそのメールに興味を持ったかを直接的に測ることができます。開封率は配信の成功度合いを簡潔に示すため、メールマーケティングの現状を理解する上で基本となる指標です。
  2. 改善ポイントを明確にできる
    開封率を追跡することで、件名や差出人名、配信タイミングといった要素の効果を検証できます。たとえば、特定の曜日や時間帯に開封率が低い場合、配信スケジュールの見直しが必要であることがわかります。このように、開封率は改善の方向性を明確にする役割を果たします。
  3. 全体的なマーケティング成果に影響を与える
    開封率が低い場合、その先にあるクリック率やコンバージョン率といった成果指標にも影響を及ぼします。メールが開封されなければ、配信した情報が読者に届かないため、目標とするアクションに進むことができません。開封率をKPIに設定することで、メルマガ全体のパフォーマンス向上に向けた施策を計画しやすくなります。

メルマガ開封率を上げる12の具体的な方法

メルマガの開封率を向上させるには、戦略的なアプローチが欠かせません。

ここでは、メルマガの開封率を上げる実践的な12の方法を詳しく解説します。

1.件名で有益性・緊急性・具体性を打ち出す

件名はメール開封を左右する最も重要な要素です。

読者にとって「何のメリットがあるのか」「どのような悩みに応えてくれるのか」が明確で、かつ緊急性や具体性を感じられる件名にすることで、開封意欲を高められます。

過去に当社が実施したウェビナーの集客メールの中で、開封率が高かった件名は、読者の課題に応えることを打ち出した内容でした。

例:

「今週開催|マーケティングオートメーション(MA)を始めませんか?」

「CRMだけでいいですか?Zoho CRM Plus とは|3/16ウェビナー」

前者の例は、MAに興味があるターゲットに絞ってセグメント配信を行ったことで、66.7%と非常に高い開封率を記録しました。

2.件名の文字数は少なめに。冒頭で重要な情報を伝える

件名は短く、分かりやすい表現であることが求められます。

多くのメールクライアントでは件名の表示可能な文字数に制限があり、特にスマートフォンでは20文字程度しか表示されません。

そのため、冗長な表現は避け、冒頭部分で要点を伝えるようにしましょう。

3.件名に数字やキラーワードを活用する

数字やキラーワードは、件名に視覚的なインパクトを与え、読者の目を引くために効果的です。

例えば、「5つのポイント」「10分で解決」といった具体的な数字を用いると、内容が明確で信頼性が高まる印象を与えます。

また、「必見」「限定」「緊急」といったキラーワードは、読者の好奇心を刺激し、開封率を向上させる効果があります。

さらに、これらの要素を組み合わせることで、件名の訴求力をより一層高めることができます。例えば、「【あと3日】動画を限定公開中!」という件名は、数字による具体性と緊急性、キラーワードを含むことで強力なアピールとなります。

注意:キラーワードは件名に特別感や希少性を加える一方で、多用したり過度に煽るような表現をすると開封後に読者を失望させてしまったり、スパムフィルターにかかりやすくなってしまうため、注意が必要です。あくまでコンテンツと整合性を保ちつつ、誠実なトーンで構成するよう心がけてください。

例:

【あと3日】動画を限定公開中!

2日間でMAの基礎を徹底的に学ぶ-15名限定セミナー

4. プリヘッダーテキストを活用

プリヘッダーテキストとは、メールクライアントで件名のすぐ下に表示される補足的な内容を指します。

この部分を効果的に活用することで、件名だけでは伝えきれない情報やメリットを補強できます。

例えば、件名がセミナーの集客に関する内容であれば、プリヘッダーに「比較表付き資料を参加者全員に進呈!」と記載することで、参加により得られるメリットを伝え、開封を後押しできます。件名とプリヘッダーテキストが補完し合い、読者に「このメールを開く価値がある」と感じさせる組み合わせが理想的です。

なお、プリヘッダーテキストはスマートフォン利用者にとって特に重要です。多くのメールクライアントでは件名とプリヘッダーが並んで表示されるため、第一印象を大きく左右します。限られたスペースを有効活用し、内容を簡潔かつ魅力的に伝えることが鍵となります。

例:

件名:【明日開催】成果につなげるメルマガのTIPS10選解説

プリヘッダー:比較表付き資料を参加者全員に進呈!

メルマガのプリヘッダーテキスト

5. 差出人名は読者が親しみやすいものに

メールを開封するかどうかを左右するもう一つの重要な要素が「差出人名」です。

差出人名が読者にとって信頼でき、親しみやすい名前であることが開封率向上に大きく貢献します。企業名だけでなく、担当者名やブランド名を組み合わせることで、読者との距離感を縮める効果が期待できます。

例えば、「株式会社Zylker」という差出人名を「Zylker|高田」や「Zylkeカスタマーサポート」のように変更すると、個人やチームとしての温かみを感じさせ、開封率が高まる可能性があります。

差出人名には一貫性を持たせることも重要です。同じ名前を使い続けることで、読者はその差出人名に親しみや信頼感を抱くようになり、長期的な関係構築につながります。

ただし、メール配信の目的が異なる場合は、柔軟に変更した方がよい場合もあります。例えば、イベント集客を目的としたメールの場合は「Zylkerイベント運営事務局」など、目的に合わせた名前を使用すると効果的です。

例:

営業からの連絡 → 「Zylker|高田」

技術サポート →「Zylker カスタマーサポート」

イベント集客 → 「Zylkerイベント運営事務局」

6. 配信時間や曜日を最適化

メルマガを配信するタイミングも開封率に大きく影響します。読者の生活スタイルを考慮し、メールを開封しやすい時間帯や曜日をテストして最適化しましょう。

以下は、メルマガを配信する際に開封率が高いとされる曜日と時間帯を、対象者ごとに表にまとめたものです。

対象曜日時間帯
B2B平日12時~15時台
B2C(ビジネスパーソン向け)平日7時~8時
12時~13時
18時~20時
B2C(一般消費者向け)週末または特別なイベント前後

例えば、同じB2Cであっても、ビジネスパーソン向けのメルマガは、平日の通勤時間帯や昼休み、帰宅時間帯に送信すると開封率が高くなります。一方、消費者向けのメルマガは、週末や特定のイベント前後に配信することで反応が得やすくなるという違いがあります。

また、受信者ごとに最適な配信時間に送り分けるツールを使うのもおすすめです。

受信者の最適な配信時間

7. 配信頻度を適切に調整

配信頻度が高すぎると「スパム」と感じられる可能性があり、低すぎると忘れられてしまいます。

業界でのトレンドやターゲット層に応じて最適な頻度は異なりますが、まずは月1~4回から始めて、自社にとって適切な配信頻度を見極めるのがよいでしょう。

なお、送り過ぎを防ぐために、配信メール数に上限を設定できるツールを使用するのもおすすめです。

メール上限数の設定画面

8. 配信リストを定期的に精査

配信リストの質はメルマガのパフォーマンスに直結します。

非アクティブなユーザーや無効なメールアドレスがリストに含まれていると、到達率が低下するだけでなく、メール送信ドメインの評判(レピュテーション)を損なう恐れがあります。

この評判が悪化すると、メールが受信者の迷惑メールフォルダに振り分けられやすくなり、開封率が大きく下がるリスクが生じます。

そのため、定期的なリストの精査が欠かせません。非アクティブなアドレス(一定期間メールを開封していないユーザー)を削除したり、誤ったアドレスを除去する作業を行うことで、配信リストの質を向上させることができます。

また、アクティブなユーザーのみにメール配信を行うことで、開封率の改善につながります。

精査を行う際には、メール配信ツールの分析機能を活用し、開封履歴やクリック履歴をもとにユーザーを分類するのがおすすめです。さらに、非アクティブなユーザーに対しては「再エンゲージメントメール」を送信し、アクティブユーザーとして復帰させる取り組みも有効です。

9. 迷惑メールにならないようにする

迷惑メールフォルダに振り分けられると、メールが読者に届いていても開封される可能性はほぼゼロに近くなります。この問題を防ぐには、スパム判定を避けるための工夫が必要です。

まず、スパムと判断されやすい表現を避けましょう。「緊急」「今だけ」「100%保証」などの強い訴求力を持つ単語を多用すると、スパムフィルタに引っかかりやすくなります。代わりに、自然で読者に有益な内容をわかりやすく伝える表現を心がけましょう。

また、配信元の認証を適切に設定することも重要です。

SPFDKIMなどのメール認証技術を導入し、送信元が正当であることを証明することで、受信者側のメールサーバーからの信頼を得ることができます。さらに、DMARCの設定を行うことで、より高い信頼性を確保できます。

これらの設定を行うことで、迷惑メールフォルダへの振り分けを防ぎ、到達率を向上させることが可能です。

参考:メールの到達率を高める、メルマガ配信ツールの活用方法とは

10. セグメント配信を活用

全員に一律の内容を送るのではなく、読者の興味や属性に合わせてセグメント分けを行い、パーソナライズした内容を送ることで、開封率を大幅に向上させることができます。

例えば、読者の購買履歴や閲覧履歴に基づいて、「新規顧客向け」「既存顧客向け」「特定サービスに興味を持つ読者向け」などのセグメントを作成し、それぞれに合わせた内容を配信することで、読者は「自分のためのメール」と感じやすくなり、開封やアクションの可能性が高まります。

さらに、セグメント配信は顧客体験の向上にも寄与します。読者が必要としている情報や興味のある商品だけを届けることで、メールの価値が高まり、企業への信頼感や好意度が向上します。これにより、長期的なエンゲージメントの向上にもつながります。

配信ツールが提供するセグメント機能を活用することで、簡単にセグメント配信を実現できるため、積極的に活用しましょう。

セグメント機能を活用し開封率を向上

11. 閲覧デバイスを意識したデザインを採用

多くの読者がスマートフォンでメールを確認します。モバイルフレンドリーなデザインを採用することで、開封後の離脱を防ぎます。

モバイルフレンドリーなデザインを実現するための基本的なポイントは、以下の通りです:

  • 短く簡潔な文章構成:スマートフォンの画面は小さいため、長い段落や冗長な表現は読者の負担となります。ポイントを押さえた簡潔な文章で、重要な情報をスムーズに伝えましょう。
  • 画像を適度に活用:画像やアイコンを適切に配置することで、情報を直感的に理解しやすくなります。ただし、画像が多すぎると読み込み速度が低下したり迷惑メールフィルタにかかりやすくなるため、バランスが大切です。画像とテキストの比率は3:7から4:6程度とするのがよいでしょう。
  • レスポンシブデザイン:メールのレイアウトがどのデバイスでも適切に表示されるよう、レスポンシブ対応のHTMLテンプレートを使用しましょう。スマートフォンでは指でタップしやすいボタンサイズやスペースを確保することも重要です。
  • 大きく読みやすいフォントサイズ:小さな文字は視認性を下げ、読者の離脱を招く可能性があります。タイトルや見出しには大きめのフォントを使用し、本文のフォントも十分なサイズを選びましょう
モバイルフレンドリーなレスポンシブデザインのメルマガ

12. A/Bテストを実施して改善点を発見

異なる件名や配信元名でA/Bテストを行い、どのバリエーションが最も高い開封率を達成するかを分析します。

A/Bテストで開封率を改善する場合は、以下の要素がテスト対象になります:

  • 件名:内容やトーンを変えた複数の件名をテストし、どれが最も開封されやすいかを分析します。たとえば、「セール開催中:本日まで!」と「今だけ!全商品20%オフ」のように、異なる訴求方法を試してみましょう。
  • 配信元名:配信元名は、読者がメールを開封するか否かの判断に大きな影響を与える要素の一つです。企業名、ブランド名、担当者名など、さまざまな組み合わせをテストすることで、最適な配信元名を見つけましょう。
メルマガの件名でA/Bテストを行う際のイメージ

なお、A/Bテストでクリック率を改善する際は本文(ボタンの配置や画像の有無、色使いなど)をテストします。

これらを繰り返すことで、自社にとって効果的なメール施策を確立できます。

メルマガ開封率改善の注意点

メルマガの開封率を改善することは重要ですが、数値だけにとらわれるのではなく、他のKPIとのバランスを考えながら、総合的な施策を進めることが成功の鍵となります。

開封率の数値だけに固執しない

開封率は重要な指標ですが、数値だけに固執してしまうと次のようなリスクがあるため、注意が必要です:

  • 件名が内容に悪影響を及ぼす可能性
    開封率を上げるためにインパクトのある件名を選びすぎると、内容と一致しない「釣りタイトル」になり、読者の信頼を損なうことがあります。
  • 短期的な改善に偏る
    開封率の向上だけを目的とすると、長期的なブランド価値や読者との関係構築が犠牲になる可能性があります。

開封率はあくまで全体的なマーケティング成果を高めるための手段と捉え、他の指標や目的とバランスを取る必要があります。

他のKPI(クリック率やコンバージョン率)とのバランスを取る

開封率の次に重要なのが、クリック率コンバージョン率といった具体的なアクションに結びつく指標です。

開封されても、その後の行動が伴わなければ最終的な成果にはつながりません。

  • クリック率との連携
    開封後、メール内のリンクがクリックされているかを確認しましょう。例えば、ボタンやリンクが明確に配置されていなければ、クリック率が低下します。開封率とセットで改善を図りましょう。
  • コンバージョン率の追跡
    メールを通じてどれだけのコンバージョン(購入、登録など)が達成されたかを測定することも重要です。これにより、開封率の高さが実際のビジネス成果につながっているかを確認できます。

参考記事:メルマガのクリック率を徹底解説!平均値・計算式・測定改善方法

メルマガ開封率を上げた成功事例

実際にメルマガの開封率向上に成功した事例を紹介します。

Zoho CRM / Campaigns / SalesIQ を活用した マーケティング、営業における売上拡大・業務効率化への挑戦|株式会社船井総合研究所

中堅・中小企業向けに経営コンサルティングを提供する株式会社船井総合研究所では、年間約1万本のメルマガを配信しています。

この膨大な配信量に対応するため、文字原稿をExcelに入力するだけでHTMLコードが生成される仕組みを導入し、作業効率を大幅に向上させています。

また、A/Bテストの機能を活用し、反応の良い件名を分析して開封率を向上させたり、HTMLメールのフォーマット改善に役立てています。

船井総合研究所様事例:Zoho Campaignsで年間1万本メルマガ配信

詳しくはこちら:【開催報告】 ユーザー交流会 2024/11/21(木) Zoho CRM / Campaigns / SalesIQ を活用した マーケティング、営業における売上拡大・業務効率化への挑戦

メルマガ開封率の測定方法

メルマガの開封率を効果的に改善するには、正確な測定と分析が欠かせません。

ここでは、開封率を測定するための主要な方法と、それぞれのメリットについて解説します。

Google Analyticsを使用した測定

Google Analytics(GA)は、ウェブサイトのトラフィック分析だけでなく、メールキャンペーンの効果測定にも活用できる便利なツールです。

  1. UTMパラメータの活用
    メール内のリンクにUTMパラメータ(キャンペーンID、ソース、メディアなど)を設定することで、ユーザーがメールを開封してリンクをクリックした後の行動をトラッキングできます。これにより、メールを開封した後の具体的な行動を把握できます。
  2. GAでの分析方法
    GAの「集客」→「キャンペーン」メニューから、メルマガによるWebサイトへの訪問数や行動データを確認できます。開封率そのものは直接測定できませんが、開封後のクリック率やコンバージョン率を測定することで、メールの内容や戦略がどの程度効果的であったかを評価できます。

メルマガツールのレポート機能を活用

多くのメール配信ツールには、開封率をはじめとする詳細なレポート機能が標準で搭載されています。

  1. 開封率の直接測定
    HTML形式のメールに埋め込まれたトラッキングピクセル(画像)の読み込みを基に開封率が測定されます。ツールによっては、受信者が何回メールを開封したかまで計測できるものもあり、特に興味関心の高い受信者を特定することができます。
    メルマガ開封数の合計までわかる詳細なレポート
  2. クリック率との比較
    開封率と同時にリンクのクリック率もレポートされるため、メールの効果をより包括的に評価できます。例えば、開封率が高くてもクリック率が低い場合は、本文やリンクの内容に改善の予知がある可能性があります。
    複数のメルマガの開封率やクリック率を比較
  3. A/Bテスト機能
    多くのツールにはA/Bテスト機能があり、異なる件名や配信時間を試すことで、最適な施策を見つけることができます。
    メルマガをA/Bテストした際のリアルタイムレポート
  4. GAとの連携
    メール配信ツールとGAを連携して、メールからWebサイトへのアクティビティをトラッキングできるものもあります。
    Google Analyticsと連携した詳細なメルマガ配信後レポート

シンプルで使いやすいメルマガ配信ツール「Zoho Campaigns」

Zoho Campaigns 公式サイト

メルマガの配信や効果測定、そして開封率を上げる工夫を行うにはメルマガ配信ツールが欠かせません。数あるメルマガ配信ツールの中でも、シンプルで使いやすいと評判のツールが「Zoho Campaigns」。

件名や配信元名などのA/Bテスト機能をはじめ、セグメント配信やレスポンシブ対応のHTMLメールテンプレート、配信後の詳細なレポート機能まで、開封率向上のために必要な機能が網羅されています。

詳しくはこちら:【公式】Zoho Campaigns(ゾーホー・キャンペーン)|売上につながるメール配信システム

まとめ:メルマガ開封率を上げるためには試行錯誤が必要

メルマガの開封率は、メールマーケティングにおける効果測定の中でも特に重要な指標であり、開封率の向上には継続的な試行錯誤が不可欠です。

本記事で紹介した12の実践法をもとに、件名や配信タイミング、リストの精査など、あらゆる要素を見直しながら改善を重ねていきましょう。

特に、開封率の詳細な測定やセグメント配信、A/Bテストの実施には、適切なメルマガ配信ツールの活用が欠かせません。ツールを導入することで、業務の効率化やより高度な分析が可能になり、結果として開封率向上につながります。

現在、メルマガ配信ツールの導入をご検討中の方には、各ツールの機能や費用などを比較した資料「メール配信ツール主要9社の比較リスト」もございますので、ぜひ参考にしてください。

機能・料金体系を徹底比較!
メール配信ツール
主要9社の比較リスト

メール配信ツールは多くのベンダーから提供されています。自社に合ったツール選定の参考までに、選定ポイントや国内外の主要9製品の比較情報をまとめました。

無料ダウンロード
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Zoho Campaigns(ゾーホー・キャンペーン)は、グローバルSaaS企業「Zoho」が提供するクラウド型のメール配信ツールです

無料プランでは、配信先2,000件まで、月6,000通まで無料で使うことができます。またステップメール機能が使えるメール配信数無制限のスタンダードプランは¥360円~/月で日本語によるメールサポートが含まれているため、初心者の方でも少ない負担でも安心してメール配信を続けられます。

メールマーケティングに取り組みたいとお考えの方は、Zoho Campaigns の14日間の無料トライアルをぜひお試しください。

※この記事に掲載されている内容は投稿当時の情報です。最新の状況と異なる内容を含む場合があります。

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